地面から出た茎が、そのまま丸く膨らむ。根でも実でもなく、茎を食べる野菜です。
コールラビはアブラナ科アブラナ属。キャベツやブロッコリー、ケールと同じ仲間ですが、キャベツより栽培しやすいとされています。
この記事では、サカタのタネの解説をもとに、球を太らせるための株間と、取り遅れない収穫の目安をまとめます。
キャベツより作りやすい
サカタのタネによれば、生育適温は15〜25℃で、暑さ寒さに比較的強く、キャベツより栽培しやすいとされています。発芽地温は15〜30℃です。
結球させる必要がないぶん、管理が単純になります。キャベツのように「中が詰まるかどうか」を心配しなくて済みます。
見た目は根菜のようですが、地面の下ではなく上で膨らみます。カブと間違えやすいものの、カブは根が太るのに対し、コールラビは茎が太る。食べたときの食感も、カブより歯ごたえがあり、ブロッコリーの茎に近い甘さがあります。
色は緑色種と紅色種があります。味に大きな差はないので、見た目で選んでかまいません。
キャベツの栽培はキャベツのプランター栽培に、結球しないアブラナ科としてはケールの育て方も近い作り方になります。

まく時期
| まき時 | 収穫 |
|---|---|
| 春まき(3〜4月) | 6〜7月 |
| 夏まき(7〜8月) | 10〜12月 |
地域によっては簡単な防寒をして9月まきとし、2〜3月に収穫することも可能とされています。
そして、家庭菜園初心者には秋まきが「おすすめ」と明記されています。
涼しくなりながら育つほうが、球の肉質がよくなります。 春まきは、球が太る時期に気温が上がってしまいます。
肥大期に高温が続くと、肉質が硬くなります。春まきを選ぶなら、早生種を使って気温が上がりきる前に収穫を終えるのが現実的です。
早生種と中晩生種で収穫サイズも日数も変わります。種袋の早晩性を確かめてから選んでください。
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育苗と定植
直まきもできますが、育苗したほうが確実です。
サカタのタネが示す手順は次のとおりです。
- 直径9cm(3号)のポリポットかセルトレーで育苗する
- 1か所に4〜5粒まき、5mmほど覆土する
- 双葉が展開したら元気のよい2本を残す(1回目の間引き)
- 本葉が2〜3枚になったら1本立ちにする(2回目)
- 種まきから35〜40日かけて大苗に育て、本葉が5〜6枚になったら定植
35〜40日。 しっかり苗を作ってから植えるのが基本です。
間引きを2回に分けるのは、早く1本にしすぎると苗が徒長して軟弱になるためです。双葉のうちは2本残して競わせ、本葉が出てから絞ります。

株間が球の大きさを決める
ここが、この野菜でいちばん重要な数字です。
サカタのタネが示す株間は20〜40cm。幅があるのは、品種によって球の大きさが違うためです。
| 植え方 | 畝幅 |
|---|---|
| 1条植え | 50〜60cm |
| 2条植え | 80〜90cm |
鉢植えでは株間20〜30cm。65cm幅の長型プランターなら2〜3株植えとします。
鉢で育てるなら、深さよりも幅を優先してください。根は浅く広がるので、浅型でも幅のあるものが向きます。
株間20〜30cmを確保できる幅が要ります。65cm幅なら2〜3株が目安です。
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詰めると球が太りません。 早生種なら20cm、中晩生種なら30〜40cmと考えてください。種袋に品種名と早晩性が書かれているので、そこで判断できます。
熟期にも幅があります。種まきから70〜80日ほどで収穫できる早生種から、120日以上かかる晩生種まであるので、収穫したい時期から逆算して選んでください。秋まきで年内に穫りたいなら早生種、冬を越して春に穫るなら晩生種という組み立てになります。
元肥と追肥
畑での元肥は段階を踏みます。
- 種まきや定植の2週間以上前に、苦土石灰を1平方メートル当たり100g散布し、深さ20cm程度まで耕す
- 1週間前に、完熟堆肥2kgと化成肥料(8-8-8)100g程度を施す
追肥のタイミングも示されています。
本葉が10枚くらい(定植後約20日)で1回目の追肥と土寄せ
畑では化成肥料を1株当たり10〜15g畝間に施し、その後も20〜30日おきに追肥と土寄せを行います。鉢植えでは1株当たり10g程度をばらまき、2〜3週間に1度です。
球が太る時期に肥料が切れると、そこで止まります。 追肥を忘れないでください。
乾燥にも比較的弱い作物です。土が乾いたら十分に水をやってください。肥大期に水切れを起こすと、そのあと水をやっても球は戻りません。
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収穫の目安
取り遅れが、この野菜でいちばん多い失敗です。
サカタのタネが示す目安は、品種によって分かれます。
| 品種 | 日数 | 球茎の大きさ |
|---|---|---|
| 早生種 | 40日から(60日前後で収穫) | 5〜6cm |
| 中晩生種 | 55日から | 8〜10cm |
そして、取り遅れたときの結果も明記されています。
熟し過ぎて固くなって割れたり、風味が落ちたり
早めの収穫が勧められています。 「もう少し大きく」と待つと、固くなり、割れます。
手のひらに収まるくらいが早生種の目安です。迷ったら小さいうちに採ってください。
収穫は、球の下で茎を切ります。葉も食べられるので、やわらかい部分は捨てずに使ってください。皮は厚めにむくと、筋が残らず口当たりがよくなります。


連作を避ける
サカタのタネは、連作障害が起こる可能性があるため、アブラナ科の野菜を2〜3年以上作っていない畑で栽培するよう勧めています。
キャベツ、ブロッコリー、白菜、大根、小松菜。 これらを作った場所は避けてください。アブラナ科は種類が多いので、うっかり続けてしまいがちです。
限られた区画で回すなら、プランターを併用して逃がす方法もあります。鉢なら新しい土を使えるので、連作の制約から外れます。
根がこぶ状にふくらむ病気は根こぶ病の見分け方と対策に、作付けの回し方は連作障害を避ける畝のローテーションにまとめています。
虫も同じものが来ます。 定植と同時に防虫ネットをかけてください。張り方は防虫ネットの使い方を参照してください。
アブラムシとハモグリバエがつきやすい作物です。球そのものより、葉を食われて生育が止まることのほうが問題になります。
よくある質問
Q. いつまくのがいいですか?
家庭菜園初心者には秋まきがすすめられています。夏まき(7〜8月)で10〜12月の収穫です。春まき(3〜4月)は6〜7月の収穫ですが、球が太る時期に気温が上がってしまいます。
Q. 株間はどれくらい必要ですか?
20〜40cmです。品種によって球の大きさが違うため幅があります。早生種なら20cm、中晩生種なら30〜40cmが目安で、畝幅は1条植えで50〜60cm、2条植えで80〜90cmとします。
Q. いつ収穫すればいいですか?
早生種は種まきから40日ごろから、球茎が5〜6cmのときです。中晩生種は55日ごろから、8〜10cmが目安になります。取り遅れると固くなって割れ、風味も落ちます。
Q. 直まきでもいいですか?
できますが、育苗したほうが確実です。直径9cmのポットかセルトレーで35〜40日かけて大苗に育て、本葉5〜6枚で定植します。
まとめ
- 茎の根元が球状に膨らむアブラナ科。 キャベツより栽培しやすい
- 生育適温15〜25℃、発芽地温15〜30℃
- 初心者には秋まき(7〜8月まき、10〜12月収穫)がすすめられる
- 育苗は35〜40日。本葉5〜6枚で定植
- 株間20〜40cm。 詰めると球が太らない
- 追肥は本葉10枚(定植後約20日)から、20〜30日おき
- 収穫は早生種5〜6cm、中晩生種8〜10cm
- 取り遅れると固くなって割れる。 早めに採る
- アブラナ科を2〜3年作っていない場所で育てる
迷ったら小さいうちに採る。 この野菜は、待つほど悪くなります。
参考