破れた網戸をそのままにしていると、虫は入り、見た目も悪くなります。 業者に頼むこともできますが、網戸の張り替えは自分でできる作業です。
つまずきやすいのは、作業そのものより「何を買えばいいか分からない」という段階です。メッシュ、押さえゴムの太さ、網の色。売り場で迷って帰ってきた経験がある人も多いはずです。
この記事では、買う前に決めることを中心に、張り替えの手順をまとめます。和室の建具の手入れは和室の掃除方法も参考になります。
張り替え用の網は、メッシュと色を確認してから選びます。枠より大きめにカットするので、寸法に余裕のある長さを選んでください。
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メッシュとは何か
メッシュは、網目の細かさを表す数字です。
網戸メーカーのセイキグループは、メッシュを「1インチ(2.54センチ)当りの網目の数」と説明しています。
| メッシュ | 目安 |
|---|---|
| 16〜24 | 一般的な網戸で主流 |
| 30 | 最近の製品にあるより細かい網目 |
| 200 | フィルター網戸(ポリエステルハイメッシュ) |
数字が大きいほど、網目は細かくなります。 その分だけ小さな虫を防げますが、風の通りと見通しは落ちます。
どれを選ぶか
| 状況 | 向いているもの |
|---|---|
| 標準的な住宅 | 一般的な範囲(16〜24)から選ぶ |
| 小さな虫が気になる | 数字の大きいものへ |
| 風通しを優先したい | 数字の小さいものへ |
| 花粉やほこりを防ぎたい | フィルター網戸のような高メッシュ品 |
細かければ良いというものではありません。 目が細かくなるほど風は通りにくく、ほこりも詰まりやすくなります。「虫をどこまで防ぎたいか」と「風をどれだけ通したいか」の釣り合いで決めてください。

網の色と見え方
網戸の網には、黒(ブラック)とグレーが多く使われます。
| 色 | 見え方 |
|---|---|
| 黒 | 外がよく見える。 室内からの視界が良い |
| グレー | 外から室内が見えにくい |
「黒いほうが暗く見える」と思われがちですが、実際は逆です。 室内から外を見たとき、黒い網のほうが景色がはっきり見えます。
和室の掃き出し窓では、この差が効きます。 庭を見る前提なら黒、道路に面していて視線が気になるならグレー、という選び方になります。窓まわりの防犯については和室の防犯対策にまとめています。
素材の違い
売り場に並ぶ網には、いくつかの素材があります。
| 素材 | 特徴 |
|---|---|
| ポリプロピレン | もっとも一般的。 価格が手ごろで扱いやすい |
| グラスファイバー | 張ったときに形が崩れにくい |
| ステンレス | 丈夫。 破れにくいが価格は上がる |
多くの家庭で使われているのはポリプロピレンの網です。まず張り替えを試すなら、これで十分です。
ペットが体当たりする、子どもが押す、といった事情があるなら強度の高いものを検討します。 ただし、張り替えの作業そのものは、やわらかい網のほうがやりやすくなります。丈夫な網ほど、ローラーで押し込むときに力が要ります。
はじめての1枚は、扱いやすい網を選ぶのが失敗しないこつです。

押さえゴムの太さを確かめる
ここが最大の関門です。
押さえゴムは、網を枠の溝に押し込んで固定する部品です。太さが合わないと張れません。
- 細すぎる → 網が緩み、外れる
- 太すぎる → 溝に入らない
市販のゴムには3.5mm、4.5mm、5.5mmといった太さがあります。見た目で判断するのは困難です。
確実な確かめ方
- 網戸から古いゴムを少し切り取る
- その切れ端を持って買いに行く
- 売り場で同じ太さのものを選ぶ
これが最も確実です。 数mmの違いでも入りません。ゴムは網と一緒に交換するのが基本なので、古いゴムを切ることをためらう必要はありません。
ゴムは劣化します。 何年も使ったゴムは硬くなり、押し込んでも戻ってきます。網だけ替えてゴムを使い回すと、仕上がりが緩くなります。
張り替えの手順
用意するもの
| 道具 | 用途 |
|---|---|
| 網 | メッシュと色を決めて購入 |
| 押さえゴム | 古いものと同じ太さ |
| ローラー | ゴムを溝に押し込む専用工具 |
| カッター | 余分な網を切る |
| クリップ | 網を仮止めする |
| 掃除道具 | 枠の溝のごみを取る |
手順
- 網戸を外し、平らな場所に置く
- 古いゴムを引き抜き、古い網を外す
- 枠の溝を掃除する(ごみが残るとゴムが入らない)
- 新しい網を広げ、枠より大きめにカットする
- クリップで仮止めし、枠と平行になるよう伸ばす
- 角から少し離れた位置からゴムを入れ、ローラーで押し込む
- 四辺を押し込み終えたら、余分な網を切り落とす
網は「ぴんと張りすぎない」のがこつです。 引っ張りすぎると枠がゆがみます。たるみが取れる程度で十分です。
風のない日に、室内で作業してください。 網が風にあおられると、まっすぐ張れません。
押さえゴムを溝に押し込むローラーは、この作業専用の道具です。片側が細く片側が太いタイプなら、仮入れと本押しを1本でこなせます。
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よくある失敗
| 失敗 | 原因 |
|---|---|
| 網がたるむ | ゴムが細い、または引っ張り方が足りない |
| 枠がゆがむ | 網を引っ張りすぎた |
| ゴムが入らない | 太さが合わない、溝にごみが残っている |
| 角がしわになる | 角で無理に方向を変えた |
たるみと、ゆがみ。この2つは逆方向の失敗です。 引っ張りすぎず、緩めすぎず、というのが難しく感じますが、ゴムを押し込むと網は自然に張られます。 手で強く引く必要はありません。
うまくいかないときは、一度ゴムを抜いてやり直せます。 網に穴が開いていなければ何度でも調整できるので、慌てずに進めてください。
張り替えの目安と業者に頼む判断
こんなときは交換
- 穴や破れがある
- 触ると網がぼろぼろ崩れる
- たるんで波打っている
- 掃除しても黒ずみが落ちない
自分でやるか、頼むか
| 条件 | 判断 |
|---|---|
| 枠が外せる | 自分でできる |
| 1〜2枚だけ | 自分でやるほうが安い |
| 高所や大きな窓 | 外す作業が危険。業者に頼む |
| 枠がゆがんでいる | 網だけ替えても直らない |
| 枚数が多い | まとめて頼むほうが早い |
枠そのものがゆがんでいる場合は、張り替えでは解決しません。 網を替えても波打ちが残ります。
ふすまや障子の張り替え時期の考え方は和室のふすまの種類と選び方、和室の障子の役割と種類にまとめています。建具の張り替えは、同じ時期にまとめて計画すると手間が減ります。

張り替えたあとの手入れ
張り替えて終わりではありません。 網は掃除の仕方で寿命が変わります。
- 強くこすらない。 網目が広がり、たるみの原因になる
- 柔らかいブラシか、水を流す程度にとどめる
- 網戸を外さずに掃除するなら、内側から外側へ
- 台風の前は外して室内に入れると破れを防げる
網は消耗品です。 何年も使えば劣化しますが、乱暴に扱わなければその時期は先に延ばせます。
よくある質問
Q. メッシュはどれを選べばいいですか?
一般的な網戸では16〜24メッシュが主流です。数字が大きいほど網目が細かく小さな虫を防げますが、風通しと見通しは落ちます。虫をどこまで防ぎたいかと、風をどれだけ通したいかの釣り合いで決めてください。
Q. 押さえゴムの太さはどう調べますか?
古いゴムを少し切り取って売り場に持参し、同じ太さのものを選ぶのが確実です。市販品には3.5mm、4.5mm、5.5mmなどの太さがあり、見た目での判断は困難です。
Q. 網だけ替えてゴムは使い回せますか?
おすすめしません。古いゴムは硬くなっていて、押し込んでも戻ることがあります。網と一緒に交換したほうが仕上がりが安定します。
Q. 網戸の色は黒とグレーでどう違いますか?
黒は室内から外がよく見え、グレーは外から室内が見えにくくなります。庭を眺める窓なら黒、人通りのある側ならグレーという選び方ができます。
まとめ
網戸の張り替えの要点です。
買う前に決める
- メッシュ=1インチあたりの網目の数。一般的な網戸は16〜24が主流
- 数字が大きいほど虫は防げるが、風は通りにくい
- 色は黒=外がよく見える、グレー=室内が見えにくい
押さえゴム
- 古いゴムを切って持参し、同じ太さを買う
- 網と一緒に交換する
張り方
- 枠の溝を掃除してから始める
- クリップで仮止めし、ローラーで押し込む
- 張りすぎない。 たるみが取れる程度で十分
高所の窓や、枠がゆがんでいる場合は業者に頼んでください。 無理に外す作業のほうが危険です。
参考