和室のリメイクは、低予算でも驚くほど大きな変化を生み出せます。
「和室が古臭くて好きになれない」「おしゃれな部屋にしたいけどリフォーム費用はかけられない」「賃貸だから原状回復できる範囲で模様替えしたい」という悩みを持つ方は多いでしょう。和室のリメイクと聞くと大がかりな工事を想像するかもしれませんが、実際には数千円の投資で見違えるような変化を実現できます。
この記事では、予算0円から5万円まで段階的なリメイクプランを紹介し、床・壁・建具・照明・小物のそれぞれについて具体的なアイデアを詳しく解説します。賃貸でも原状回復が可能な方法を中心に取り上げていますので、安心して実践してください。和室インテリアの基本とあわせて読めば、リメイクの方向性が定まりやすくなるでしょう。
予算別リメイクプラン
和室のリメイクは、予算に応じて段階的に進められます。まずは全体像を把握して、自分がどのレベルまで手をかけるかを決めましょう。
予算0円から5千円|すぐにできる模様替え
お金をほとんどかけずにできるリメイクは、今ある家具や小物の配置を変えることから始まります。家具の向きを変える、不要なものを処分してすっきりさせる、手持ちの布やスカーフをファブリックとして活用するなど、工夫次第で費用ゼロでも印象は変わります。
5千円以内の投資でおすすめなのは、照明の電球交換です。和室の蛍光灯を電球色のLEDに替えるだけで、部屋全体の雰囲気が温かく柔らかい印象に変わります。電球1個なら数百円から千円程度で済みます。
また、100円ショップやホームセンターで手に入る小物を活用する方法も効果的です。竹かごに手持ちのタオルを入れて見せる収納にしたり、和紙の小物を飾り棚に置いたりするだけでも和モダンな雰囲気を演出できます。
予算5千円から2万円|印象が変わるリメイク
この予算帯では、ラグやクッションカバーの新調、間接照明の追加、リメイクシートの購入など、目に見える変化を生み出すアイテムに投資できます。
ラグは5千円前後から手に入り、畳の上に部分的に敷くだけで空間のアクセントになります。間接照明は3千円から1万円程度で購入でき、コーナーに置くだけで和室の夜の表情が大きく変わります。リメイクシートは1枚数百円から買えるため、ふすまや壁の一部をアレンジするのに適しています。
予算2万円から5万円|本格的なリメイク
この予算帯であれば、かなり本格的なリメイクが可能になります。置き畳で床の印象を一新する、壁一面に壁紙シールを貼る、ロールスクリーンを導入する、照明器具全体を交換するなど、部屋のメイン要素を変えることで和室の印象を根本から変えられます。
ただし、あれもこれもと手を広げると予算が足りなくなるため、「この部屋で最も気になっている箇所はどこか」を明確にしてから着手するのがポイントです。一箇所を集中的に変えた方が、全体をまんべんなく変えるよりもインパクトのある仕上がりになることが多いです。

床のリメイク|置き畳・ラグの活用
和室の印象を最も大きく変えるのが床のリメイクです。畳そのものを交換するのはコストがかかりますが、その上に敷くアイテムで手軽に雰囲気を変えられます。
置き畳でモダンに
既存の畳の上に置き畳を敷く方法は、和室の雰囲気をモダンにアップグレードする効果的な手段です。置き畳は通常の畳よりも薄く(厚さ1.5cmから3cm程度)、カラーバリエーションも豊富です。グレー、ブラウン、ブラックなどの現代的な色を選べば、伝統的な和室が一気にモダンな空間に変わります。
置き畳を敷く際は、既存の畳の上に均等に並べるだけなので施工は不要です。取り外せば元の畳に戻せるため、賃貸でも安心して使えます。全面に敷き詰める場合は部屋のサイズを正確に測り、隙間なく並べられる枚数を計算してから購入してください。
ラグで雰囲気をプラス
部分的にラグを敷く方法は、最も手軽な床のリメイクです。畳の上にラグを敷くことで、洋室風のテイストを加えたり、空間にアクセントを持たせたりできます。
和室に合うラグの色は、畳と調和するナチュラルカラー(ベージュ、アイボリー、ライトグレー)か、あえてコントラストをつけるダークカラー(チャコール、ネイビー、ダークグリーン)のどちらかです。柄物を選ぶ場合は、幾何学模様やストライプなどシンプルなデザインが和室に馴染みやすいでしょう。
畳の上にラグを敷く場合は、通気性の確保が重要です。月に一度はラグを外して畳に風を通し、カビの発生を防いでください。和室のフローリング化の記事では、より本格的な床の変更方法も紹介しています。
フロアシートで洋室風に
和室を完全に洋室風に見せたい場合は、ウッド調のフロアシートを畳全面に敷く方法があります。裏面がクッション素材のフロアシートなら畳を保護しつつ、見た目はフローリングそのものになります。6畳分で5千円から1万5千円程度で購入できます。
ただし、フロアシートで畳を完全に覆うと通気性が大幅に低下するため、定期的にシートをめくって換気することが欠かせません。除湿シートを間に挟むのも効果的な対策です。
壁のリメイク|壁紙シールの活用
壁のリメイクは、部屋の印象を一変させる力を持っています。賃貸でも使える壁紙シールを活用して、和室の壁をアップグレードしましょう。
壁紙シールの選び方
壁紙シール(リメイクシート)は、裏面に粘着剤が付いたシート状の壁紙で、既存の壁紙の上から貼ることができます。はがせるタイプを選べば、退去時にきれいに原状回復が可能です。
和室に合う壁紙シールのデザインとしては、漆喰風、木目調、コンクリート風、レンガ風などがあります。和モダンなテイストを目指すなら漆喰風のホワイトやグレーが最も使いやすく、ナチュラルテイストなら明るい木目調が適しています。
壁全面に貼る必要はなく、一面だけをアクセントウォールとして変えるだけでも十分な効果があります。むしろ、一面だけ変えた方が空間にメリハリが生まれ、おしゃれな印象になります。
貼り方の基本
壁紙シールを貼る際のポイントは、事前に壁の汚れを拭き取っておくこと、上から下に向かって少しずつ貼ること、スキージー(ヘラ)を使って気泡を押し出しながら貼ることの3つです。
賃貸で安全に壁紙シールを使うためのテクニックとして、まず壁にマスキングテープを格子状に貼り、その上から壁紙シールを貼る方法があります。こうすることで壁紙シールが壁に直接触れず、はがすときに壁を傷める心配がなくなります。
リメイクシートは少量を試し貼りしてから、イメージに合うか確認してから本番に臨むのがおすすめです。
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建具のリメイク|ふすまを変える
ふすまは和室の中で大きな面積を占めるため、ここを変えるとインパクトは絶大です。賃貸でも実施できる方法を中心に紹介します。
ふすまにリメイクシートを貼る
ふすまの表面にリメイクシートを貼る方法は、最も手軽なふすまリメイクです。木目調やファブリック調のシートを貼れば、ふすまが洋風の引き戸のような見た目に変わります。
賃貸の場合は、ふすまに直接シートを貼ると原状回復が難しくなることがあるため注意が必要です。対策として、ふすまの表面にまずマスキングテープを全面に貼り、その上からリメイクシートを重ねて貼る方法を使えば、はがす際にふすまの表面を傷めるリスクを減らせます。
ただし、ふすまの素材によってはマスキングテープでも表面がはがれてしまうことがあるため、目立たない場所で試してから本番に臨んでください。和室のふすまリメイクの記事では、より詳しい手順を解説しています。
ふすまの引き手を交換する
ふすまの引き手(取っ手部分)を交換するだけでも、印象は大きく変わります。伝統的な丸い引き手を、モダンなデザインの引き手に変えると、ふすま全体の印象が洗練されます。引き手は1個数百円から購入でき、ドライバー1本で交換可能です。
金属製の丸い引き手やスクエアタイプの引き手、革製の引き手など、デザインの選択肢は豊富にあります。ふすまの色やリメイクシートのテイストに合わせて選ぶと統一感が出ます。
ふすまを外してカーテンに替える
思い切ってふすまを外し、代わりにカーテンやのれんを取り付ける方法もあります。突っ張り棒を使えばビス穴を開けずに取り付けられるため、賃貸でも可能です。外したふすまは立てかけて保管するか、押入れの中にしまっておけば退去時に戻せます。
カーテンやのれんを使うことで、布の質感や色を自由に選べるようになります。季節ごとに掛け替えれば、和室の表情に変化をつけることもできます。
照明・小物で仕上げる
リメイクの最後の仕上げは、照明と小物です。この2つは比較的低コストで導入でき、空間のクオリティを一段階引き上げてくれます。
照明の交換と追加
和室の天井に付いている蛍光灯のシーリングライトを、調光・調色機能付きのLEDシーリングライトに交換するだけで、部屋の雰囲気は大きく変わります。昼間は明るい昼白色で過ごし、夜はオレンジ色の電球色に切り替えれば、時間帯に合った居心地の良い空間が生まれます。
さらに効果的なのが、間接照明の追加です。フロアライトやテーブルランプをコーナーに配置すると、壁や天井に光が反射して奥行きのある空間演出ができます。和紙シェードの照明を選べば、和室の雰囲気と調和するやわらかな光が楽しめます。和室の照明選びもあわせて参考にしてください。
和室の雰囲気を引き立てる和紙シェードの間接照明は、手軽な模様替えアイテムです。
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小物とグリーンで完成度を上げる
リメイクした空間の仕上げとして、小物とグリーン(植物)を配置しましょう。観葉植物は和室との相性が非常に良く、一鉢置くだけで空間に生命力と潤いが加わります。シュロチクやアジアンタム、苔玉など和のテイストに合うグリーンを選ぶとさらに効果的です。
クッションカバーの色を統一する、和紙の小物を飾り棚に置く、一輪挿しに季節の花を飾るなど、小さなアイテムの積み重ねがリメイクの完成度を高めてくれます。ただし、小物を増やしすぎると散らかった印象になるため、「一箇所に飾るのは3点まで」を目安に絞り込むことが大切です。

予算別リメイク比較表
ここまで紹介したリメイクアイデアを、予算帯ごとにまとめます。ご自身の予算と優先順位に合わせて、最適な組み合わせを検討してください。
| 項目 | 0円から5千円 | 5千円から2万円 | 2万円から5万円 |
|---|---|---|---|
| 床 | 手持ちのラグを活用 | ラグやフロアマットを新調 | 置き畳やフロアシートで全面変更 |
| 壁 | 家具の配置で壁の見え方を変える | リメイクシートでアクセントウォール | 壁紙シールで壁一面を変更 |
| 建具 | ふすまを外してすっきりさせる | 引き手を交換・リメイクシートを部分貼り | ふすま全面にリメイクシート・カーテンに変更 |
| 照明 | 電球を暖色系LEDに交換 | 間接照明を1台追加 | シーリングライト交換+間接照明2台以上 |
| 小物 | 手持ちの布や雑貨を再配置 | クッションカバーや花器を購入 | 観葉植物やアート作品を複数追加 |
| 変化の度合い | 小さいが新鮮な印象 | 来客が気づくレベルの変化 | 別の部屋のような印象に |
| 所要時間 | 1時間から半日 | 半日から1日 | 1日から数日 |
| 難易度 | 低い | 低いから中程度 | 中程度 |
| 賃貸での実施 | 問題なし | ほぼ問題なし | 一部注意が必要 |
予算が限られている場合は、「照明の変更」と「小物の配置」から始めるのがコストパフォーマンスに優れています。この2つだけでも和室の雰囲気は確実に変わります。そのうえで余裕があれば、床や壁のリメイクに進むと効率よく空間を変えていけます。

よくある質問(FAQ)
Q. 賃貸の和室で壁紙シールを貼っても原状回復できますか?
はがせるタイプの壁紙シールであれば、基本的に原状回復は可能です。ただし、壁紙の素材や貼ってからの年数によっては、はがす際に元の壁紙がめくれる場合もゼロではありません。より安全に使いたい場合は、壁にマスキングテープを下地として貼り、その上から壁紙シールを重ねる方法がおすすめです。必ず目立たない場所で試し貼りをしてから本番に取りかかってください。
Q. 和室リメイクで最も効果が大きいのはどの箇所ですか?
コストパフォーマンスの面で最も効果が大きいのは照明の変更です。蛍光灯の白い光を暖色系のLEDに変えるだけで、和室全体の雰囲気が温かみのある落ち着いた空間に変わります。見た目のインパクトで言えば、床(ラグや置き畳の導入)と建具(ふすまのリメイク)が大きな面積を占めるため、変化が分かりやすいです。予算に応じて優先順位を決め、一箇所ずつ進めていくことをおすすめします。
Q. リメイクシートの耐久性はどのくらいですか?
リメイクシートの耐久性は製品によって異なりますが、一般的に2年から5年程度は持ちます。ただし、直射日光が当たる場所では色あせが早く進むため、窓の近くに貼る場合は紫外線に強い製品を選ぶようにしてください。湿気の多い場所ではシートの端からはがれてくることがあるため、端をしっかり密着させ、定期的に状態をチェックすることが大切です。
Q. 和室を完全に洋室風にリメイクすることはできますか?
見た目を洋室風にすることは十分に可能です。床にウッド調のフロアシートを敷き、壁にレンガ風やコンクリート風の壁紙シールを貼り、ふすまをカーテンに変え、洋風の照明に交換すれば、一見すると洋室のような空間が完成します。ただし、畳の上にフロアシートを全面に敷くと通気性が低下してカビの原因になるため、定期的なメンテナンスが欠かせません。和室の洋室化DIYもあわせて参考にしてください。
Q. 低予算リメイクで失敗しやすいポイントは何ですか?
最もよくある失敗は、テイストの統一感がないままアイテムを追加してしまうことです。和風・洋風・北欧風のアイテムを混在させると、ごちゃごちゃした印象になりがちです。リメイクを始める前に、目指すテイスト(和モダン、ナチュラル、インダストリアルなど)を一つに決め、そのテイストに合うアイテムだけを選ぶことが成功の鍵です。もう一つの失敗は、やりすぎることです。和室には「余白の美」があるため、あれもこれもと足し算するよりも、引き算を意識した方が洗練された空間になります。
まとめ
和室のリメイクは、大きな費用をかけなくても十分に実現できます。
まず取り組むべきは、照明の変更です。蛍光灯を暖色系LEDに替えるだけで、和室の印象は大きく変わります。次に効果が大きいのが、小物とファブリックの見直しです。クッションカバーの色を揃える、観葉植物を一鉢置く、一輪挿しに花を飾るといった小さな積み重ねが、空間のクオリティを確実に高めてくれます。
予算に余裕があれば、ラグや置き畳で床の印象を変え、壁紙シールやリメイクシートでふすまや壁をアレンジしましょう。一箇所を集中的に変える方が、全体をまんべんなく変えるよりもインパクトのある仕上がりになります。
リメイクで最も大切なのは、目指すテイストを最初に決めて統一感を保つことと、「引き算」の意識を忘れないことです。和室の余白や素朴な美しさは、リメイクしても大切にしたい和室ならではの魅力です。
賃貸にお住まいの方は、マスキングテープの下地貼りやはがせるシートの活用など、原状回復が確実にできる方法を選んでください。和室インテリアの基本や和室のふすまリメイクの記事も参考にしながら、自分だけのお気に入りの和室空間を作り上げていきましょう。