和室のリフォームは、内容によって費用が大きく異なります。

「和室をきれいにしたいけど、いくらかかるのか見当がつかない」「洋室に変えるのと部分的な修繕、どちらが良いか迷っている」という方は多いのではないでしょうか。和室リフォームは、畳の張り替えだけなら数万円から、フルリフォームでは100万円以上かかることもあります。

この記事では、和室リフォームの費用相場を工事内容別に詳しく解説します。和室と洋室の違い賃貸の和室を活用する方法も参考に、最適なリフォーム計画を立ててください。

和室リフォームの種類と費用の目安

和室リフォームは、大きく分けて「部分リフォーム」と「全面リフォーム」があります。まずは、主なリフォーム内容と費用の概要を把握しましょう。

部分リフォーム

部分リフォームは、和室の一部を修繕・交換する工事です。費用を抑えながら、気になる箇所を改善できます。

工事内容 費用目安(6畳) 工期
畳の表替え 3〜6万円 1日
畳の新調 6〜15万円 1日
障子の張り替え 1〜3万円 1日
ふすまの張り替え 2〜5万円 1日
壁紙の張り替え 5〜10万円 1〜2日
天井の張り替え 5〜15万円 1〜2日

部分リフォームは、築年数が浅い和室や、特定の箇所だけ傷んでいる場合におすすめです。

全面リフォーム

全面リフォームは、和室全体を大幅に改修する工事です。和室から洋室への変更や、和モダンへのリニューアルなどが含まれます。

工事内容 費用目安(6畳) 工期
和室から洋室へ変更 25〜75万円 3〜7日
和モダンリフォーム 30〜80万円 3〜7日
押入れをクローゼット化 10〜25万円 2〜3日
床暖房の設置 30〜60万円 2〜4日

全面リフォームは費用がかかりますが、暮らし方に合わせた空間を実現できます。

畳の張り替え費用

畳は和室の印象を大きく左右します。畳のリフォームには「裏返し」「表替え」「新調」の3種類があり、それぞれ費用が異なります。

裏返し・表替え・新調の違い

畳のリフォーム方法は、畳の状態によって選びます。

裏返し(1枚3,000〜5,000円) 畳表を裏返して再利用する方法です。新調から3〜5年程度で行うのが目安です。畳表に穴や汚れがなければ、最も安価にきれいにできます。

表替え(1枚5,000〜10,000円) 畳床(芯材)はそのままで、畳表と畳縁を新しくする方法です。裏返しを済ませた畳や、汚れ・傷みが目立つ場合に適しています。5〜10年程度で行うのが目安です。

新調(1枚15,000〜30,000円) 畳をまるごと新しくする方法です。畳床がへたっている場合や、20年以上経過している場合は新調がおすすめです。

畳の素材による価格差

畳表の素材によっても費用が変わります。

素材 表替え費用(1枚) 特徴
中国産い草 5,000〜8,000円 最も一般的、コスパ重視
国産い草 8,000〜15,000円 耐久性が高く、香りが良い
和紙畳 10,000〜15,000円 カビ・ダニに強い、色が豊富
樹脂畳 12,000〜18,000円 水に強い、メンテナンス楽

長く使うなら国産い草、メンテナンス性を重視するなら和紙畳や樹脂畳がおすすめです。

6畳の畳張り替え費用例

6畳の和室で畳をリフォームする場合の費用例です。

  • 裏返し:18,000〜30,000円
  • 表替え(中国産い草):30,000〜48,000円
  • 表替え(国産い草):48,000〜90,000円
  • 新調(中国産い草):90,000〜120,000円
  • 新調(国産い草):120,000〜180,000円

上記に加えて、出張費や古畳処分費(1枚1,000〜2,000円)がかかる場合があります。

Tatami mat replacement process. Craftsman laying new tatami in Japanese room. Close-up of tatami wea

壁・天井のリフォーム費用

壁や天井をリフォームすると、和室の印象が大きく変わります。塗り壁から壁紙への変更、天井の張り替えなど、選択肢はさまざまです。

壁紙(クロス)の張り替え

和室の壁を壁紙に張り替える費用は、6畳で5〜10万円が目安です。既存の壁が塗り壁(砂壁・じゅらく壁など)の場合は、下地処理が必要なため追加費用がかかります。

既存の壁 費用目安(6畳) 備考
壁紙から壁紙 5〜8万円 張り替えのみ
塗り壁から壁紙 8〜15万円 下地処理含む
塗り壁の塗り直し 10〜20万円 珪藻土など

壁紙の種類によっても費用が変わります。量産品クロスは安価ですが、和室には和紙調や織物調のクロスを選ぶと雰囲気が出ます。

天井の張り替え

和室の天井は、竿縁天井や目透かし天井など、独特の構造になっています。天井の張り替え費用は、6畳で5〜15万円が目安です。

天井リフォームの選択肢 – 既存の天井板を塗装する:3〜8万円 – 天井板を張り替える:8〜15万円 – 天井クロスを張る:5〜10万円 – 天井を撤去して洋風天井に:15〜25万円

天井の状態が良ければ、塗装だけでも印象を変えられます。シミや傷みがひどい場合は、張り替えを検討しましょう。

壁と天井をセットでリフォーム

壁と天井をまとめてリフォームすると、統一感のある空間になります。6畳の和室で壁と天井を両方リフォームする場合、15〜30万円程度が目安です。

業者によっては、セットで依頼すると割引になる場合もあります。見積もり時に確認してみましょう。

ふすま・障子の張り替え費用

ふすまや障子は、定期的な張り替えが必要な建具です。費用は素材やサイズによって異なります。

ふすまの張り替え

ふすまの張り替え費用は、1枚2,000〜8,000円が目安です。

種類 費用目安(1枚) 特徴
普及品 2,000〜4,000円 一般的な柄、ビニール製
中級品 4,000〜6,000円 和紙調、柄が豊富
高級品 6,000〜10,000円 本鳥の子、手漉き和紙

ふすまの枠が傷んでいる場合は、枠の交換も必要になります。その場合は1枚あたり5,000〜10,000円の追加費用がかかります。

障子の張り替え

障子の張り替え費用は、1枚1,500〜5,000円が目安です。

種類 費用目安(1枚) 特徴
普通紙 1,500〜2,500円 最も一般的
強化紙 2,500〜4,000円 破れにくい
プラスチック 3,500〜5,000円 汚れに強い、長持ち

小さなお子さんやペットがいる家庭では、強化紙やプラスチック障子がおすすめです。

DIYでの張り替え

ふすまや障子の張り替えは、DIYでも可能です。ホームセンターで材料を購入すれば、1枚あたり500〜2,000円程度で済みます。

ただし、きれいに仕上げるにはコツが必要です。初めての方は、小さな障子から練習するか、業者に依頼する方が無難です。

和室から洋室へのリフォーム費用

和室を洋室に変更するリフォームは、生活スタイルの変化に合わせて人気があります。工事内容によって費用が大きく異なります。

床のみ変更する場合

畳をフローリングに変更する工事は、6畳で10〜25万円が目安です。

工事内容 費用目安(6畳)
畳→フローリング 10〜25万円
畳→クッションフロア 8〜15万円
畳→カーペット 5〜10万円

畳は厚みがあるため、フローリングに変更する際は下地の調整が必要です。マンションの場合は、防音性能を確保するための工事が追加されることもあります。

床・壁・天井を変更する場合

床・壁・天井をすべて洋風に変更する場合、6畳で25〜50万円が目安です。

含まれる工事 – 畳からフローリングへの変更 – 塗り壁から壁紙への変更 – 天井の張り替え – 巾木・廻り縁の取り付け

押入れや床の間をそのまま残す場合と、クローゼットに変更する場合で費用が変わります。

フルリフォームの場合

和室を完全に洋室化するフルリフォームは、6畳で40〜75万円が目安です。

含まれる工事 – 床・壁・天井の変更 – 押入れ→クローゼットへの変更 – 建具(ふすま→ドア)の交換 – 照明の交換

間取りを変更する場合(壁を撤去してリビングと一体化するなど)は、さらに費用がかかります。

Before and after of Japanese room to Western room renovation. Split image showing tatami room transf

和モダンリフォームの費用

和室の雰囲気を活かしながら、現代的な空間にする和モダンリフォームも人気があります。

和モダンリフォームの内容

和モダンリフォームでは、以下のような工事を組み合わせます。

  • 畳を琉球畳や縁なし畳に変更
  • 壁を塗り壁(珪藻土など)に塗り直し
  • 天井をシンプルなクロスに変更
  • 建具を格子戸やアクリル入りふすまに交換
  • 照明を和モダンなデザインに変更

すべてを行う必要はなく、気になる箇所だけ変更することも可能です。

費用の目安

和モダンリフォームの費用は、工事内容によって幅があります。

工事内容 費用目安(6畳)
畳を縁なし畳に 10〜20万円
壁を珪藻土に 10〜20万円
照明交換 3〜10万円
建具交換 10〜30万円
セットリフォーム 30〜80万円

和室をモダンに変える5つのポイントも参考に、どこを変えるか検討してみてください。

リフォーム業者の選び方

和室リフォームを成功させるには、業者選びが重要です。見積もりの取り方や比較ポイントを解説します。

複数の業者から見積もりを取る

リフォーム費用は業者によって差があります。最低3社から見積もりを取り、比較検討しましょう。

見積もり時に確認すべきこと – 工事内容の詳細 – 材料の種類とグレード – 工期 – 追加費用が発生する条件 – 保証内容

見積もりが極端に安い場合は、材料のグレードが低かったり、必要な工事が省かれていたりする可能性があります。

和室リフォームの実績を確認

和室は洋室とは異なる専門知識が必要です。畳や建具の扱いに慣れた業者を選びましょう。

確認ポイント – 和室リフォームの施工事例 – 畳店や建具店との連携 – 職人の経験年数 – 口コミや評判

地元の畳店や工務店は、和室リフォームの経験が豊富な場合が多いです。

保証とアフターサービス

リフォーム後の保証内容も確認しておきましょう。畳の不具合や建具の調整など、引き渡し後に対応が必要になることがあります。

保証期間は工事内容によって異なりますが、最低でも1年は保証がある業者を選ぶのが安心です。

DIYでできること・できないこと

和室リフォームの一部は、DIYで費用を抑えることができます。ただし、専門技術が必要な工事は業者に依頼しましょう。

DIYでできること

以下の作業は、DIYでも比較的取り組みやすいです。

  • 障子の張り替え
  • ふすまの張り替え(簡易的なもの)
  • 壁の塗装(既存が塗り壁の場合)
  • 置き畳の設置
  • 照明器具の交換

ホームセンターで材料を購入し、動画などを参考に作業すれば、費用を大幅に抑えられます。

業者に依頼すべきこと

以下の作業は、専門技術や資格が必要なため、業者に依頼しましょう。

  • 畳の張り替え・新調(採寸と製作が必要)
  • 床の変更(下地工事が必要)
  • 電気工事を伴う照明交換
  • 壁紙の張り替え(下地処理が必要な場合)
  • 建具の交換・調整

特に、床の変更は構造に関わるため、素人が手を出すと後で問題が生じる可能性があります。

よくある質問

Q. 和室リフォームの費用を抑えるコツは?

部分リフォームに絞ることが最も効果的です。全体をリフォームするのではなく、特に気になる箇所だけ優先的に行いましょう。また、材料のグレードを見直す、DIYできる部分は自分で行う、閑散期(梅雨時期など)に依頼するといった方法もあります。

Q. マンションの和室リフォームで注意することは?

マンションの場合、管理規約でリフォーム内容が制限されていることがあります。特に、床材の変更には防音性能の基準が設けられていることが多いです。工事前に管理組合に確認し、必要な届け出を行いましょう。

Q. 和室から洋室に変えて後悔することはある?

ある方もいます。特に、高齢のご家族がいる場合は、畳の方が体に優しいと感じることがあります。また、和室特有の落ち着きが失われたと感じる方もいます。完全に洋室化するのではなく、畳スペースを残すという選択肢もあります。

Q. 築年数が古い和室のリフォームは割高になる?

古い和室は、見えない部分(床下や壁の中)が傷んでいることがあり、補修費用が追加されることがあります。見積もり時に、追加費用が発生する可能性について確認しておきましょう。

Q. リフォーム中、部屋は使えない?

工事内容によります。畳の表替えなら1日で完了し、当日中に使用できます。床の変更を伴う大規模リフォームでは、3〜7日程度使用できなくなります。工期については、見積もり時に確認しておきましょう。

Q. 和室リフォームに補助金は使える?

条件によっては、リフォーム補助金を利用できる場合があります。バリアフリー化(段差解消など)や省エネ化(断熱工事など)を含むリフォームは、自治体の補助金対象になることがあります。お住まいの自治体の制度を確認してみてください。

この記事を書いた人

田中 由美(たなか ゆみ)
家庭菜園アドバイザー / 畳と家庭菜園のある暮らし研究家

自宅の庭で10年以上家庭菜園を実践し、年間20種類以上の野菜を育てています。最初は「次に何を植えればいいかわからない」状態でしたが、年間カレンダーを作ってからは、1年中収穫が途切れない菜園ライフを楽しめるようになりました。菜園教室では500人以上の方の年間計画づくりをサポートしてきました。

まとめ

和室リフォームは、工事内容によって費用が大きく異なります。まずは、何を改善したいのかを明確にして、最適なリフォーム方法を選びましょう。

部分リフォームの費用目安(6畳) – 畳の表替え:3〜6万円 – 壁紙の張り替え:5〜10万円 – ふすま・障子の張り替え:1〜5万円

全面リフォームの費用目安(6畳) – 和室から洋室へ:25〜75万円 – 和モダンリフォーム:30〜80万円

費用を抑えるポイント – 部分リフォームで優先順位をつける – 複数の業者から見積もりを取る – DIYできる部分は自分で行う

業者選びのポイント – 和室リフォームの実績を確認 – 見積もり内容を詳しく比較 – 保証とアフターサービスを確認

和室の使い方アイデア10選和室に合う家具の選び方も参考に、理想の和室空間を実現してください。