「和室を洋室に変えたいけど、費用はどれくらいかかる?」「どんな工事が必要なの?」和室のリフォームを検討するとき、まず気になるのが費用と工事内容ですよね。

結論から言えば、和室を洋室にリフォームする費用は、6畳で約15〜60万円が相場です。畳をフローリングに変えるだけなら15万円程度、壁・天井・建具まで含めると40〜60万円程度になります。

この記事では、和室を洋室にリフォームする具体的な方法、費用の内訳、工期の目安、業者選びのポイントまで詳しく解説します。


和室を洋室にリフォームする理由

「せっかくの和室をなぜ洋室に?」と思う方もいるかもしれません。しかし、ライフスタイルの変化に合わせて和室を洋室に変える方は増えています。

よくあるリフォームの理由

掃除のしやすさを求めて 畳はダニやホコリがたまりやすく、掃除に手間がかかります。フローリングなら掃除機やモップで簡単にきれいになります。アレルギー対策としてリフォームする方も多いです。

ベッドを置きたい 畳の上にベッドを置くと、脚の跡がついたりカビの原因になったりします。洋室にすればベッドが気兼ねなく使えます。

家具の選択肢を増やしたい 洋室向けの家具は種類が豊富で、デザインの幅も広いです。インテリアにこだわりたい方には洋室が向いています。ただし、和室のまま活かす方法もあります。詳しくは「和室をモダンに変える5つのポイント|古臭さを解消するコツ」をご覧ください。

リビングとの統一感を出したい 隣接するリビングが洋室の場合、和室だけ雰囲気が異なってしまいます。床材を揃えることで、部屋全体に統一感が生まれます。

将来の生活に備えて 車椅子や歩行器を使う可能性を考えると、段差のないフローリングの方が安心です。バリアフリー対策としてリフォームする方もいます。


和室を洋室にリフォームする方法と工事内容

和室を洋室にリフォームするには、主に4つの工事が必要です。

工事内容の一覧

工事内容 必要度 概要
床(畳→フローリング) ◎ 必須 畳を撤去し、フローリングを張る
壁(砂壁→クロス) ○ 推奨 砂壁や土壁をクロス張りに変える
天井(和天井→クロス) ○ 推奨 竿縁天井などをクロス張りに変える
建具(ふすま→ドア) △ 任意 ふすまや障子を洋風ドアに交換
押入れ→クローゼット △ 任意 押入れをクローゼット仕様に変更

床のリフォーム(畳→フローリング)

和室を洋室にする際、最も基本的な工事が床のリフォームです。

工事の流れ 1. 畳を撤去する 2. 畳の厚み分(約40〜55mm)の下地を作る 3. 防湿シートを敷く 4. フローリング材を張る 5. 隣室との段差を調整する

フローリング材の種類

種類 特徴 費用感
複合フローリング 合板の上に化粧材を貼ったもの、安価で施工しやすい 低〜中
無垢フローリング 天然木100%、質感が良いが反りやすい 中〜高
クッションフロア ビニール素材、安価で水に強い

ポイント – 畳は厚み約40〜55mmあるため、フローリングを張ると隣室と段差ができることがあります – 床下の状態によっては追加工事が必要になることも – マンションでは管理規約で遮音等級が定められていることが多いです

壁のリフォーム(砂壁・土壁→クロス)

和室の壁は砂壁や土壁(じゅらく壁)であることが多いです。洋室らしく見せるには、クロス張りに変えるのが一般的です。

工事の流れ 1. 既存の壁材を確認(砂壁、土壁、繊維壁など) 2. 下地処理(ベニヤ板を貼る or パテ処理) 3. クロス(壁紙)を貼る

下地処理の方法

方法 特徴 費用感
ベニヤ板下地 砂壁の上にベニヤ板を貼ってからクロス、確実だが費用高め
シーラー+パテ処理 下地を補強してからクロス、砂壁の状態が良ければ可能
砂壁用クロス 砂壁に直接貼れる特殊クロス、手軽だが剥がれやすい

ポイント – 砂壁の状態によって最適な方法が変わります – 古い家では壁内部に隙間がある場合もあり、断熱材を入れる良い機会になります

天井のリフォーム

和室の天井は「竿縁天井」や「目透かし天井」など、木材を使った造りが多いです。和室の各部位の名称については「和室の各部名称を図解で解説|床の間・長押・欄間とは」で詳しく解説しています。

工事の流れ 1. 既存の天井材を確認 2. 下地を組み直す(必要に応じて) 3. 石膏ボードを貼る 4. クロスを貼る

天井の種類と対応

天井の種類 特徴 リフォーム方法
竿縁天井 木の棒(竿縁)で板を押さえたもの 下地を組み直してクロス
目透かし天井 板と板の間に隙間があるもの 下地を組み直してクロス
ラミ天 プリント合板の安価な天井 そのまま上からクロス可能な場合も

ポイント – 天井高が低い場合、下地を薄くして圧迫感を減らす工夫も – 照明器具の位置や配線も一緒に見直すと便利です

建具のリフォーム(ふすま・障子→ドア)

ふすまや障子を洋風ドアに交換すると、完全な洋室になります。

選択肢

種類 特徴 費用感
開き戸 一般的な洋室ドア、気密性が高い
引き戸(洋風) ふすまと同じ動き、省スペース 中〜高
アコーディオンドア 折りたたみ式、安価だが遮音性低い
ふすまリメイク ふすま紙を洋風に張り替え、コスト重視 最低

ポイント – 開き戸にする場合、ドアの開く方向と家具の配置を考慮 – 引き戸のレールを新設する場合は床の段差に注意

押入れ→クローゼット

和室の押入れは奥行きが深く(約80〜90cm)、使いにくいと感じる方も多いです。押入れの活用方法は「片付けられない和室をスッキリさせる収納アイデア」でも紹介しています。

工事の流れ 1. ふすまを撤去 2. 中段(棚板)を撤去 or 位置変更 3. ハンガーパイプを設置 4. クローゼットドアを取り付け

クローゼット化の選択肢

タイプ 特徴 費用感
折れ戸タイプ 全開できて見渡しやすい
引き戸タイプ 省スペース、前に物を置ける
カーテン 安価で手軽、通気性も良い
オープン収納 扉なし、見せる収納として 最低

和室を洋室にリフォームする費用相場

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費用は工事内容と部屋の広さによって大きく変わります。6畳を基準に紹介します。

工事内容別の費用目安(6畳の場合)

工事内容 費用相場 備考
床(畳→フローリング) 10〜20万円 フローリング材のグレードで変動
壁(砂壁→クロス) 8〜15万円 下地処理の方法で変動
天井(クロス張り) 3〜8万円 下地の状態で変動
建具(ふすま→ドア) 3〜10万円/枚 ドアの種類で変動
押入れ→クローゼット 8〜20万円 扉の種類・内部造作で変動

パターン別の総費用目安

パターンA:床のみリフォーム – 工事内容:畳→フローリング – 費用:約15〜20万円 – 工期:1〜2日 – おすすめ:壁・天井の状態が良い場合、予算を抑えたい場合

パターンB:床+壁+天井をリフォーム – 工事内容:畳→フローリング、砂壁→クロス、天井クロス張り – 費用:約25〜40万円 – 工期:3〜5日 – おすすめ:和室の雰囲気を完全に変えたい場合

パターンC:フルリフォーム – 工事内容:床・壁・天井+建具交換+押入れクローゼット化 – 費用:約40〜60万円 – 工期:5〜7日 – おすすめ:完全な洋室にしたい場合

マンションと戸建ての費用の違い

マンションの場合 – 遮音フローリングが必要(管理規約による) – 遮音等級LL-45以上が求められることが多い – 床の費用が2〜5万円高くなる傾向

戸建ての場合 – フローリング材の選択肢が広い – 床下の状態によっては補修が必要 – 断熱材を入れる工事を追加することも

費用を抑えるポイント

複数社から見積もりを取る 最低3社から見積もりを取りましょう。同じ工事内容でも10〜20%の差が出ることがあります。

床のみのリフォームにする 壁や天井がクリーム色や白系なら、そのままでも洋室らしく見えます。

フローリングのグレードを調整 複合フローリングで十分な場合も多いです。無垢材にこだわらなければ費用を抑えられます。

DIYと業者を組み合わせる 壁紙の張り替えは比較的DIYしやすい工事です。床は業者、壁は自分で行う方法もあります。


和室を洋室にリフォームする工期の目安

リフォームの工期は工事内容によって異なります。

工事内容別の工期

工事内容 工期 備考
床のみ 1〜2日 下地の状態が良ければ1日
床+壁 2〜4日 壁の下地処理で変動
床+壁+天井 3〜5日 天井の状態で変動
フルリフォーム 5〜7日 建具・押入れ含む

工期が延びるケース

床下の補修が必要な場合 床下にシロアリ被害や腐食がある場合、補修工事が追加されます。1〜2日延びることがあります。

壁内の断熱工事を追加する場合 壁を開けるついでに断熱材を入れる場合、1〜2日追加されます。

マンションで作業時間制限がある場合 管理規約で作業時間が決まっている場合、工期が延びることがあります。

リフォーム中の生活

6畳の和室1室なら 他の部屋で生活しながらリフォーム可能です。荷物は事前に移動しておきましょう。

リビング隣接の和室の場合 ホコリや音が出るため、養生(ビニールシートで覆う)をしっかり行ってもらいましょう。


業者選びのポイント

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和室から洋室へのリフォームは、業者によって仕上がりや費用が大きく変わります。

業者の種類と特徴

業者の種類 特徴 おすすめケース
地元の工務店 小回りが利く、融通が利きやすい 小〜中規模のリフォーム
リフォーム専門会社 和室リフォームの実績が豊富 複数箇所のリフォーム
ハウスメーカー系 アフターサービスが充実、やや高め 安心感を重視する場合
ホームセンター 価格が明確、パッケージプラン有 床のみなど単体工事

見積もりを取るときのポイント

現地調査を依頼する 写真や間取り図だけでは正確な見積もりは出せません。必ず現地を見てもらいましょう。

見積もり内容を確認する 「床工事一式」ではなく、「畳撤去」「下地工事」「フローリング材」など項目別に記載があるか確認しましょう。

諸経費の内訳を聞く 「諸経費」として10〜15%程度が計上されることが多いです。内訳を確認しておくと安心です。

確認すべき質問リスト

  • フローリング材は何を使いますか?(メーカー・品番)
  • 壁の下地処理はどの方法ですか?
  • 隣室との段差はどう処理しますか?
  • 廃材の処分費用は含まれていますか?
  • 追加費用が発生するのはどんな場合ですか?
  • 工事中に問題が見つかった場合の対応は?

DIYでできること・業者に任せるべきこと

コストを抑えたい場合、DIYと業者の組み合わせも選択肢です。和室の雰囲気を残しつつインテリアを変えたい場合は「和室インテリアの基本|畳の色・壁・天井をどう活かす?」も参考にしてください。

DIYしやすい工事

壁紙(クロス)の張り替え – 難易度:中 – 必要な道具:壁紙、糊、ヘラ、カッター – 注意点:下地処理をしっかり行う必要あり

ふすま紙の張り替え – 難易度:低〜中 – 必要な道具:ふすま紙、糊、ヘラ – 注意点:シワにならないよう慎重に

押入れ内部の棚設置 – 難易度:低 – 必要な道具:棚板、棚受け、電動ドリル – 注意点:耐荷重を確認

業者に任せるべき工事

畳からフローリングへの張り替え – 理由:下地の状態確認、段差調整が難しい – 失敗リスク:床鳴り、隙間、段差

電気配線を伴う工事 – 理由:電気工事士の資格が必要 – 失敗リスク:感電、火災

構造に関わる工事 – 理由:建物の強度に影響 – 失敗リスク:建物の安全性低下


よくある質問

Q. 和室を洋室にリフォームする費用は6畳でいくらですか?

床のみなら約15〜20万円、床・壁・天井で約25〜40万円、フルリフォーム(建具・押入れ含む)で約40〜60万円が相場です。マンションで遮音フローリングが必要な場合は、さらに2〜5万円高くなります。

Q. 和室を洋室にリフォームする工期はどれくらいですか?

床のみなら1〜2日、床・壁・天井で3〜5日、フルリフォームで5〜7日程度です。マンションで作業時間制限がある場合や、床下・壁内の補修が必要な場合は延びることがあります。

Q. 賃貸の和室を洋室にリフォームできますか?

原則として、賃貸住宅では大家さんの許可なくリフォームできません。ただし、置き敷きタイプのフローリングマットやクッションフロアなど、原状回復できる方法なら可能です。退去時に元に戻せることを前提に検討しましょう。

Q. マンションの和室をリフォームするときの注意点は?

管理規約で遮音等級(LL-45など)が定められていることが多いです。事前に管理組合に確認し、規約に適合したフローリング材を選びましょう。また、工事の届出が必要な場合もあります。

Q. 和室を洋室にリフォームするデメリットはありますか?

畳の調湿効果や吸音効果がなくなります。また、床座の生活ができなくなるため、こたつや座布団を使う習慣がある方は生活スタイルの変化を考慮しましょう。将来、和室に戻すのは洋室化より費用がかかります。


この記事を書いた人

田中 由美(たなか ゆみ)
家庭菜園アドバイザー / 畳と家庭菜園のある暮らし研究家

自宅の庭で10年以上家庭菜園を実践し、年間20種類以上の野菜を育てています。最初は「次に何を植えればいいかわからない」状態でしたが、年間カレンダーを作ってからは、1年中収穫が途切れない菜園ライフを楽しめるようになりました。菜園教室では500人以上の方の年間計画づくりをサポートしてきました。

まとめ

和室を洋室にリフォームする際のポイントをまとめます。

  1. 費用の目安を把握する
  2. 床のみ:15〜20万円
  3. 床+壁+天井:25〜40万円
  4. フルリフォーム:40〜60万円

  5. 工事内容を明確にする

  6. 必須:床(畳→フローリング)
  7. 推奨:壁・天井(クロス張り)
  8. 任意:建具交換、押入れクローゼット化

  9. 業者選びは慎重に

  10. 最低3社から見積もりを取る
  11. 見積もり内容の詳細を確認
  12. 追加費用が発生するケースを確認

  13. マンションは管理規約を確認

  14. 遮音フローリングが必要か確認
  15. 工事届出の有無を確認

和室を洋室にリフォームすることで、掃除のしやすさ、家具の選択肢、インテリアの統一感が向上します。ライフスタイルに合わせて、快適な住まいづくりを進めてみてください。