ネギは、プランターでも育てやすく、再生栽培なら何度も収穫を楽しめる野菜です。
「買ってきたネギの根元を植えたら育つ?」「種からでも育てられる?」という声をよく聞きます。実は、ネギは再生栽培でも種まきでも育てられ、薬味として使う分なら十分まかなえます。
この記事では、ネギをプランターで育てる方法を解説します。これから家庭菜園を始める方も、手軽に挑戦できる野菜です。
ネギ栽培の基本情報
まずはネギ栽培の基本を押さえておきましょう。
栽培カレンダー
| 時期 | 作業 |
|---|---|
| 3〜4月、9〜10月 | 種まき |
| 通年 | 再生栽培開始 |
| 植え付けから2〜3ヶ月後 | 収穫開始 |
| 収穫後 | 土寄せして再収穫 |
栽培の特徴
育てやすさ: ★★★★★(初心者向け)
メリット – 再生栽培なら種・苗不要 – 病害虫が少ない – 必要な分だけ収穫できる – 長期間収穫を楽しめる
注意点 – 過湿に弱い – 真夏は生育が鈍る – 土寄せが必要(白い部分を伸ばす場合)
ベランダ菜園でも手軽に育てられる野菜です。
必要な道具と準備
ネギ栽培に必要なものを揃えましょう。
プランターの選び方
サイズの目安 – 幅30cm以上、深さ20cm以上 – 葉ネギなら浅めでもOK – 白ネギ(長ネギ)は深さ30cm以上
容量 – 10L以上が理想 – 横長プランターなら複数株植えられる
プランターの選び方を参考に、水はけの良いものを選びましょう。
土の準備
おすすめの土 – 野菜用培養土がそのまま使える – 水はけの良い土を好む
土づくりのポイント – 元肥入りの培養土が便利 – pHは6.0〜6.5が適正 – 土づくりの基本を参考に

その他の道具
再生栽培のやり方
買ってきたネギから育てる、最も手軽な方法です。
再生栽培の手順
1. ネギを用意する – スーパーで買った根付きのネギ – 根がしっかりついているものを選ぶ – 白い部分が残っているもの
2. カットする – 根元から5〜10cmを残してカット – 上部は料理に使う – 根と白い部分を残す
3. 植え付ける – プランターに培養土を入れる – 根元を2〜3cm埋める – 株間は5cm程度
4. 水やり – 植え付け後はたっぷり – 以降は土が乾いたら
再生栽培のコツ
成功のポイント – 新鮮なネギを使う – 根がふさふさしているものを選ぶ – 水に浸けすぎない(腐る原因)
よくある失敗 – 根元を短く切りすぎる → 5cm以上残す – 水のやりすぎ → 土が乾いてから – 日陰に置く → 日当たりの良い場所へ
収穫までの期間
- 葉が15cm程度伸びたら収穫可能
- 約2〜3週間で最初の収穫
- その後も繰り返し収穫できる
種まきからの育て方
種から育てると、たくさんのネギを収穫できます。
種まきの時期
適期 – 春まき:3〜4月 – 秋まき:9〜10月
発芽適温 – 15〜20℃ – 真夏・真冬は避ける
種まきの手順
- プランターに培養土を入れる
- 深さ1cmのまき溝を作る
- 種を1cm間隔ですじまき
- 薄く土をかぶせる
- 霧吹きで水やり
- 発芽まで乾燥させない
発芽日数 – 7〜14日程度 – 気温により変動
間引きと管理
間引きのタイミング – 草丈5cmで1回目(2cm間隔に) – 草丈10cmで2回目(5cm間隔に)
間引き菜の活用 – 薬味として使える – 味噌汁の具に
苗からの育て方
ホームセンターで苗を購入して育てる方法です。
苗の選び方
良い苗のポイント – 葉の色が濃い緑色 – 根がしっかりしている – 徒長していない – 病害虫の痕跡がない
苗の選び方も参考にしてください。
植え付けの手順
- プランターに鉢底石を敷く
- 培養土を入れる
- 株間5〜10cmで植え付け
- 根鉢を崩さないように
- たっぷり水やり

水やりと追肥
ネギは過湿を嫌いますが、適度な水分は必要です。
水やりのポイント
頻度の目安 – 春・秋:2〜3日に1回 – 夏:1〜2日に1回 – 冬:土が乾いたら
水やりのコツ – 土の表面が乾いてからたっぷり – 葉に水をかけない – 過湿を避ける
水やりの基本も参考にしてください。
追肥のタイミング
基本の追肥スケジュール – 植え付け2週間後から開始 – 2週間に1回のペース – 液体肥料が使いやすい
肥料の種類 – 液体肥料:週1回(薄めて使用) – 化成肥料:2週間に1回
肥料切れのサイン – 葉の色が薄くなる – 成長が遅くなる
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土寄せで白い部分を伸ばす
白ネギ(長ネギ)を育てる場合は土寄せが重要です。
土寄せとは
ネギの株元に土を寄せて、白い部分を長くする作業です。
なぜ土寄せするのか – 日光を遮ると白くなる – 白い部分が甘くなる – 倒伏を防ぐ
土寄せのやり方
タイミング – 草丈20cm以上になったら – 2〜3週間ごとに繰り返す
手順 1. 株元に土を2〜3cm寄せる 2. 葉の分かれ目より下まで 3. 軽く押さえて安定させる
ポイント – 一度に多く寄せすぎない – 葉の分かれ目は埋めない – 深型プランターが必要
収穫のコツ
ネギは必要な分だけ収穫できます。
収穫のタイミング
葉ネギの場合 – 草丈20〜30cmで収穫可能 – 外側の葉から順に収穫 – 根元を残せば再収穫
白ネギの場合 – 白い部分が15cm以上になったら – 株ごと引き抜く – または外側から1本ずつ
収穫の方法
ハサミで切る方法 – 根元から3〜5cm残して切る – 残した部分からまた伸びる – 何度も収穫可能
株ごと抜く方法 – 土を緩めてから引き抜く – 白ネギの収穫向き
長く収穫を楽しむコツ
- 外側の葉から収穫する
- 根元を残す
- 収穫後に追肥する
- 土寄せで白い部分を伸ばす
よくあるトラブルと対策
ネギ栽培で起こりやすい問題と対処法です。
葉が黄色くなる
原因と対策 – 過湿 → 水やりを控える – 肥料切れ → 追肥する – 根腐れ → 植え替える
葉が倒れる
原因と対策 – 徒長 → 日当たりを改善 – 土寄せ不足 → 土を寄せる – 水切れ → 水やりを増やす
ネギが腐る
原因と対策 – 過湿 → 水はけを改善 – 植え付けが深すぎる → 浅めに植え直す – 病気 → 被害部分を除去
害虫対策
アブラムシ – 新芽に発生しやすい – 水で洗い流す
ネギアザミウマ – 葉に白い斑点ができる – 被害葉を除去
害虫対策の基本も参考にしてください。
再生栽培のほか、苗から育てるとしっかりとした太さのネギが収穫できます。
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ネギの種類と選び方
プランターで育てやすいネギの種類を紹介します。
葉ネギ(青ネギ)
特徴 – 緑の部分を主に食べる – 関西で主流 – プランター向き
代表品種 – 九条ネギ – 万能ねぎ – わけぎ
白ネギ(長ネギ・根深ネギ)
特徴 – 白い部分を主に食べる – 関東で主流 – 土寄せが必要
代表品種 – 下仁田ネギ – 千住ネギ
プランター向けのおすすめ
| 種類 | 特徴 | 難易度 |
|---|---|---|
| 葉ネギ | 土寄せ不要、収穫が早い | 簡単 |
| 小ネギ | コンパクト、薬味向き | 簡単 |
| 白ネギ | 土寄せ必要、深型プランター | やや難 |
よくある質問
Q. 買ってきたネギは何回収穫できる?
再生栽培の場合、3〜5回程度収穫できます。ただし、回数を重ねるごとに細くなっていきます。新しい根元を植え替えると、また元気に育ちます。
Q. ネギは室内でも育つ?
日当たりの良い窓辺なら育ちます。ただし、屋外に比べると徒長しやすく、風味も弱くなります。できれば屋外の日当たりの良い場所で育てましょう。
Q. 葉ネギと白ネギ、どちらが育てやすい?
葉ネギの方が育てやすいです。土寄せが不要で、浅いプランターでも育ちます。白ネギは土寄せが必要なため、深さ30cm以上のプランターと手間が必要です。
Q. ネギの隣に植えて良い野菜は?
ネギはコンパニオンプランツとして優秀です。トマト、キュウリ、ナスなどの近くに植えると、病害虫を遠ざける効果があります。コンパニオンプランツも参考にしてください。
Q. 冬でも育つ?
ネギは寒さに強く、冬でも育ちます。霜に当たっても枯れにくく、むしろ寒さに当たると甘みが増します。真冬は成長が遅くなりますが、春には再び元気に育ちます。
この記事を書いた人
田中 由美(たなか ゆみ)
家庭菜園アドバイザー / 畳と家庭菜園のある暮らし研究家自宅の庭で10年以上家庭菜園を実践し、年間20種類以上の野菜を育てています。最初は「次に何を植えればいいかわからない」状態でしたが、年間カレンダーを作ってからは、1年中収穫が途切れない菜園ライフを楽しめるようになりました。菜園教室では500人以上の方の年間計画づくりをサポートしてきました。
まとめ
ネギはプランターでも育てやすく、再生栽培なら何度も収穫を楽しめます。
栽培のポイント – 再生栽培は根元5cm以上残す – 過湿を避けて水はけよく – 必要な分だけ外側から収穫 – 追肥で長く収穫を続ける
成功のコツ – 日当たりの良い場所で育てる – 葉ネギなら土寄せ不要 – 新鮮な根付きネギを使う