ベランダ菜園を始めようとホームセンターに行ったら、プランターの種類が多すぎて選べなかった…そんな経験はありませんか?
「号数」「リットル」「深型」「素焼き」など、聞き慣れない言葉が並び、どれを買えばいいのか迷ってしまいますよね。私も最初はまったく同じでした。
この記事では、プランター選びの基本から、野菜別の最適サイズ早見表、素材ごとの特徴、そして迷ったらコレ!というおすすめまで、初心者向けにわかりやすく解説します。
この記事を読めば、週末のホームセンターで迷わずプランターを選べるようになりますよ。
ホームセンターで迷う理由
プランター売り場に行くと、その種類の多さに圧倒されます。
- サイズ:5号、8号、10号…号数って何?
- 素材:プラスチック、素焼き、木製、不織布…
- 形状:丸型、長方形、深型…
- 価格:100円から数千円まで…
これだけ選択肢があると、「どれを買えばいいの?」と迷ってしまうのは当然です。
でも安心してください。プランター選びのポイントは、実はシンプルです。
「育てたい野菜」が決まれば、最適なプランターは自然と絞られます。
この記事では、「野菜から逆算する」というアプローチで、あなたに最適なプランターの選び方を解説していきます。
プランターの「サイズ」を理解する

まず押さえておきたいのが、プランターのサイズ表記です。
号数とは?
プランターのサイズは「号数」で表されることが多いです。号数は鉢の直径(口径)を表しており、1号 = 約3cmという換算になります。
| 号数 | 直径(約) | 容量(約) | 用途の目安 |
|---|---|---|---|
| 5号 | 15cm | 1L | 小型ハーブ |
| 6号 | 18cm | 2L | 葉物野菜(1株) |
| 7号 | 21cm | 3.5L | 小松菜・レタス |
| 8号 | 24cm | 5L | ピーマン・ナス(最小) |
| 9号 | 27cm | 7L | ミニトマト(最小) |
| 10号 | 30cm | 10L | トマト・キュウリ |
例えば、「10号鉢」なら直径約30cmということになります。
リットル表記との関係
最近は「〇リットル」という容量表記も増えてきました。号数と容量の関係はおおよそ以下の通りです。
- 5号 ≒ 1〜2L
- 8号 ≒ 5〜6L
- 10号 ≒ 10〜15L
ただし、メーカーによって多少の差があるので、購入時はリットル表記も確認しましょう。
深さの目安
野菜を育てるうえで、実は深さも重要なポイントです。
| 深さ | 目安 | 向いている野菜 |
|---|---|---|
| 浅型 | 15cm以下 | 葉物野菜(小松菜、レタス) |
| 標準 | 20〜25cm | 多くの野菜に対応 |
| 深型 | 30cm以上 | 実野菜(トマト、ナス)、根菜 |
実野菜(トマト、ナス、キュウリなど)を育てるなら、深さ30cm以上の「深型」を選びましょう。
根がしっかり張れることで、丈夫に育ち、収穫量も増えます。
素材別の特徴と選び方
プランターの素材は、見た目だけでなく、水やりの頻度や管理のしやすさに大きく影響します。
素材比較表
| 素材 | 価格 | 重さ | 保水性 | 通気性 | 耐久性 | おすすめシーン |
|---|---|---|---|---|---|---|
| プラスチック | ◎安い | ◎軽い | ○良い | △やや悪い | ○普通 | 初心者・移動が多い |
| 素焼き(テラコッタ) | △高め | ×重い | △乾きやすい | ◎良い | ○普通 | 過湿を防ぎたい |
| 木製 | ×高い | ○やや重 | ○良い | ○良い | △腐りやすい | おしゃれ重視 |
| 不織布 | ◎安い | ◎軽い | △乾きやすい | ◎良い | △1〜2シーズン | お試し・大容量 |
| FRP | △高め | ○やや軽 | ○良い | △やや悪い | ◎高い | 長く使いたい |
それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。
プラスチック製
初心者には断然おすすめの素材です。
メリット:
- 価格が安い(100円〜数百円)
- 軽くて移動しやすい
- 保水性が良く、水やり頻度を減らせる
- 色やデザインが豊富
デメリット:
- 通気性がやや劣る
- 直射日光で劣化しやすい
- 見た目がチープに感じることも
水やりの回数を減らしたい方、ベランダでプランターを移動させることが多い方には最適です。
素焼き(テラコッタ)
おしゃれな見た目で人気の素材です。
メリット:
- 通気性が良く、根腐れしにくい
- 見た目がナチュラルでおしゃれ
- 重みがあり安定感がある
デメリット:
- 価格が高め
- 重くて移動が大変
- 乾きやすく、夏は水やり頻度が増える
- 割れやすい
「過湿で根腐れが心配」「見た目にこだわりたい」という方におすすめです。
木製
ナチュラルな雰囲気でベランダをおしゃれに見せたい方向け。
メリット:
- 見た目がおしゃれ
- 通気性・保水性のバランスが良い
- DIYで自作も可能
デメリット:
- 価格が高い
- 腐りやすく、数シーズンで劣化
- 防腐処理が必要な場合も
見た目重視の方には魅力的ですが、コスパを考えるとプラスチックがおすすめです。
不織布(フェルトプランター)
近年人気が高まっている素材です。
メリット:
- 非常に軽い
- 通気性抜群で根張りが良い
- 折りたたんで収納できる
- 大容量でも安い
デメリット:
- 乾きやすい
- 耐久性は1〜2シーズン程度
- 見た目がカジュアル
「お試しで始めたい」「大容量で安く済ませたい」という方に向いています。
素材選びの結論
初心者は、まずプラスチック製から始めることをおすすめします。
- 安い
- 軽い
- 水やり頻度が少なくて済む
慣れてきたら、おしゃれな素焼きや木製を取り入れてみましょう。
野菜別の最適サイズ早見表

「この野菜を育てたいけど、どのサイズのプランターがいい?」
そんな疑問に答える早見表を作りました。
実野菜(果菜類)
果実を収穫する野菜は、根が深く張るため深型プランターが必要です。
| 野菜 | 最小サイズ | 推奨サイズ | 深さ | ポイント |
|---|---|---|---|---|
| ミニトマト | 8号/10L | 10号/15L | 30cm以上 | 深型必須。支柱穴付きが便利 |
| トマト(大玉) | 10号/15L | 12号/20L | 35cm以上 | 1株1鉢。大きいほど良い |
| ナス | 10号/15L | 12号/20L | 30cm以上 | 根が深く張る。深型推奨 |
| ピーマン | 8号/10L | 10号/15L | 25cm以上 | 標準深さでもOK |
| キュウリ | 10号/15L | 15L以上 | 30cm以上 | 長方形でもOK |
| オクラ | 8号/10L | 10号/15L | 25cm以上 | 直根性なので深型推奨 |
ミニトマトを育てるなら、最低でも10号(15L)の深型プランターを選びましょう。
小さいプランターでも育たないことはありませんが、土の量が少ないと水切れや肥料切れを起こしやすく、収穫量も減ってしまいます。
葉物野菜(葉菜類)
葉物野菜は根が浅いため、浅型プランターや長方形プランターで育てられます。
| 野菜 | 最小サイズ | 推奨サイズ | 深さ | ポイント |
|---|---|---|---|---|
| 小松菜 | 5号/2L | 長方形/5L | 15cm | 複数株を横に並べて栽培 |
| ほうれん草 | 5号/2L | 長方形/5L | 15cm | 秋まきがおすすめ |
| リーフレタス | 6号/3L | 8号/5L | 15cm | 外葉から収穫で長く楽しめる |
| ルッコラ | 5号/2L | 長方形/5L | 15cm | 成長が早い。初心者向け |
| 水菜 | 5号/2L | 長方形/5L | 15cm | サラダに便利 |
| チンゲン菜 | 5号/2L | 長方形/5L | 15cm | 炒め物に重宝 |
葉物野菜は長方形プランター(65cm型など)がおすすめ。
1つのプランターで複数株を育てられるので、省スペースで効率的です。
ハーブ類
ハーブは小型のプランターでも育てやすいものが多いです。
| 野菜 | 最小サイズ | 推奨サイズ | 深さ | ポイント |
|---|---|---|---|---|
| バジル | 5号/2L | 6号/3L | 15cm | 複数株を寄せ植えできる |
| パセリ | 5号/2L | 6号/3L | 15cm | 1株で長期間収穫可能 |
| シソ(大葉) | 6号/3L | 8号/5L | 20cm | 大きく育つ。夏に重宝 |
| ミント | 5号/2L | 単独で6号 | 15cm | 繁殖力強い。他と混植NG |
| ローズマリー | 6号/3L | 8号/5L | 20cm | 多年草。深型推奨 |
注意:ミントは他のハーブと一緒に植えないでください。
繁殖力が非常に強く、他の植物を駆逐してしまいます。必ず単独のプランターで育てましょう。
形状の違い(丸型・長方形・深型)
プランターの形状によって、向いている野菜や使い勝手が変わります。
形状比較
| 形状 | メリット | デメリット | 向いている野菜 |
|---|---|---|---|
| 丸型 | 安定感あり、1株管理しやすい | 場所を取る | 実野菜(トマト・ナス・ピーマン) |
| 長方形 | 省スペース、複数株OK | 深さが出にくい | 葉物・ハーブ |
| 深型 | 根が伸びる、大型野菜向き | 重くなる、移動が大変 | 実野菜・根菜 |
ベランダの形状に合わせた選び方
ベランダの広さや形状によって、適したプランターの形は変わります。
細長いベランダ
- 長方形プランターを手すり側に一列に並べる
- 省スペースで多くの野菜を育てられる
広めのベランダ
- 丸型プランターで1株ずつ丁寧に管理
- レイアウトの自由度が高い
狭いベランダ
- 長方形プランター中心で効率重視
- 棚やラックで立体的に配置
ベランダのレイアウトについては、「ベランダ菜園のレイアウト例」の記事も参考にしてください。
機能性のチェックポイント
見た目やサイズだけでなく、機能面もチェックしておきましょう。
チェックすべき5つの機能
| 機能 | 重要度 | 解説 |
|---|---|---|
| 排水穴 | ★★★ | 必須。なければ根腐れの原因に |
| スリット | ★★☆ | 側面の通気口。根張りが良くなる |
| 受け皿 | ★★☆ | ベランダの汚れ防止。別売りの場合も |
| キャスター | ★☆☆ | 大型プランターの移動用。あると便利 |
| 支柱穴 | ★☆☆ | トマト・キュウリの支柱立てに便利 |
排水穴は必須!
プランターを選ぶとき、排水穴があるかどうかは必ず確認してください。
排水穴がないと、水が溜まって根腐れを起こします。おしゃれな鉢カバーを使う場合も、内側のプランターには必ず穴があるものを選びましょう。
受け皿の注意点
受け皿は、ベランダへの水汚れを防ぐために便利ですが、注意点があります。
- 水を溜めっぱなしにしない(根腐れの原因)
- こまめに水を捨てる
- 夏は蚊の発生源になることも
水やり後、30分ほどして受け皿に溜まった水は捨てるようにしましょう。
100均プランターは使える?【正直評価】
「まずは安く始めたい」という方のために、100均プランターの正直な評価をお伝えします。
100均プランターの評価
| 項目 | 評価 | コメント |
|---|---|---|
| サイズ | △ | 小さいものが多い(5〜6号程度) |
| 耐久性 | △ | 1〜2シーズンで劣化・変色 |
| 排水穴 | ○ | 基本的にはある |
| デザイン | ○ | シンプルで統一しやすい |
| コスパ | ◎ | お試しには最適 |
100均プランターが向いている野菜
おすすめ(◎)
- 小松菜、リーフレタス、ルッコラなどの葉物野菜
- バジル、パセリなどの小型ハーブ
微妙(△)
- ミニトマト、ピーマン(サイズがギリギリ)
おすすめしない(×)
- トマト、ナス、キュウリ(明らかにサイズ不足)
正直な結論
葉物野菜やハーブのお試し栽培には100均プランターで十分です。
ただし、ミニトマトやナスなど実野菜を本格的に育てるなら、ホームセンターで8号以上のプランターを買い足すことをおすすめします。
100均のプランターは耐久性が低いため、「1〜2シーズン使ったら買い替える消耗品」と割り切って使うのが良いでしょう。
迷ったらコレ!初心者おすすめ3選

「結局どれを買えばいいの?」という方のために、初心者におすすめのプランターを3つ紹介します。
① 丸型深鉢 10号(プラスチック製)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| サイズ | 10号(直径30cm)/15L |
| 価格帯 | 500〜800円 |
| おすすめ野菜 | ミニトマト、ナス、ピーマン |
実野菜を育てるならコレ。
深型なので根がしっかり張り、丈夫な株に育ちます。支柱穴付きのものを選ぶと、支柱を立てやすくて便利です。
② 長方形プランター 650型(プラスチック製)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| サイズ | 幅65cm/15L程度 |
| 価格帯 | 400〜700円 |
| おすすめ野菜 | 葉物野菜、ハーブ |
葉物野菜を育てるならコレ。
1つのプランターで小松菜5〜6株、レタス2〜3株を育てられます。手すり側に並べて置けるので、省スペースです。
③ 菜園プランター 深型(50L以上)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| サイズ | 50L以上 |
| 価格帯 | 1,000〜2,000円 |
| おすすめ野菜 | トマト、キュウリ、なんでも |
本格的な家庭菜園を始めるならコレ。
土がたっぷり入るので、大玉トマトやキュウリも育てられます。複数株の寄せ植えも可能です。
最初に買うならこの2つ
迷ったら、まずは以下の2つを買いましょう。
- 10号丸型深鉢(ミニトマト用)
- 長方形プランター650型(葉物用)
この2つがあれば、初心者向けの野菜はほぼカバーできます。
合計で1,000円程度から始められるので、まずはこの2つでベランダ菜園デビューしてみてください。
この記事を書いた人
田中 由美(たなか ゆみ)
家庭菜園アドバイザー / 畳と家庭菜園のある暮らし研究家自宅の庭で10年以上家庭菜園を実践し、年間20種類以上の野菜を育てています。最初は「次に何を植えればいいかわからない」状態でしたが、年間カレンダーを作ってからは、1年中収穫が途切れない菜園ライフを楽しめるようになりました。菜園教室では500人以上の方の年間計画づくりをサポートしてきました。
野菜用の深型プランターは通販でサイズを比較して選ぶと失敗が少なくなります。
(PR)「ベランダ プランター 野菜用」をAmazonで探す / 楽天で探す
まとめ:週末にホームセンターへ行こう
プランター選びのポイントをおさらいしましょう。
選び方の3ステップ
- 育てたい野菜を決める
- 実野菜 → 10号以上の深型
- 葉物野菜 → 長方形プランター
- ハーブ → 5〜6号の小型
- 素材を選ぶ
- 初心者 → プラスチック製
- おしゃれ重視 → 素焼き・木製
- お試し → 不織布・100均
- 機能をチェック
- 排水穴は必須
- 受け皿もあると便利
- 実野菜には支柱穴付きが便利
迷ったら…
- 10号丸型深鉢(実野菜用)
- 長方形プランター650型(葉物用)
この2つを買えば、初心者向けの野菜はほぼ育てられます。
今週末、ホームセンターへ
この記事を読んだら、ぜひ今週末にホームセンターのプランター売り場に行ってみてください。
実物を見て、持ってみて、イメージを膨らませましょう。
育てたい野菜を思い浮かべながら選べば、もう迷うことはありません。
ベランダ菜園の第一歩を、楽しんでくださいね。
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