スーパーで買ったバジルやパクチー、使い切れずに冷蔵庫で傷んでしまった経験はありませんか?
「もったいないな」と思いながらも、1パック使い切るほどの料理をしないこともありますよね。そんな方におすすめなのが、自分でハーブを育てること。ベランダやキッチンの窓際で育てれば、必要な分だけ摘んで使えるので無駄がありません。
この記事では、家庭菜園初心者でも育てやすいハーブ5選を紹介します。育て方はもちろん、料理での使い道まで詳しく解説するので、「育てたけど使い方がわからない」という心配もありません。
スーパーで買ったハーブ、余らせていませんか?
料理のレシピを見て「バジル」や「パクチー」と書いてあると、スーパーで買ってきますよね。でも、実際に使うのは数枚だけ。残りは冷蔵庫に入れておいたものの、気づけば傷んでしまっている…。
こんな経験、ありませんか?
スーパーで買うハーブは1パック150〜300円ほど。使い切れずに捨ててしまうと、実はかなりもったいないんです。
自分でハーブを育てれば、この問題が解決します。
- 必要な分だけ、その都度摘んで使える
- 1株あれば数ヶ月〜数年使える(種類による)
- 新鮮なハーブは香りが格段に違う
- 育てる楽しみも味わえる
苗は1株300〜500円程度。スーパーで2〜3回買う金額で始められて、その後はずっと収穫できるのでコスパも抜群です。
初心者がハーブ栽培を始める前に知っておきたいこと
ハーブを育て始める前に、知っておきたい基礎知識があります。特に大切なのは、ハーブには3つのタイプがあるということです。
ハーブの3つのタイプ
| タイプ | 特徴 | 代表例 |
|---|---|---|
| 一年草 | 春に植えて夏〜秋に収穫、冬に枯れる | バジル、パクチー、ディル |
| 多年草 | 一度植えると翌年以降も収穫可能 | ミント、オレガノ、チャイブ |
| 樹木系 | 木質化して大きく育ち、長期間収穫できる | ローズマリー、ラベンダー |
一年草は毎年植え替えが必要ですが、成長が早く初心者でも育てやすいです。多年草や樹木系は一度植えると長く楽しめるので、「長く育てたい」という方におすすめです。
苗から始めるのがおすすめな理由
初心者の方には、種ではなく苗から始めることをおすすめします。
- 種からだと発芽まで1〜2週間かかる
- 発芽しないリスクもある
- 苗なら買ってすぐ育て始められる
- ホームセンターや園芸店で300〜500円程度
苗の選び方は、葉の色が濃く、茎がしっかりしているものを選びましょう。黄色くなっている葉や、ひょろひょろした苗は避けた方が無難です。
初心者におすすめのハーブ5選【育て方と使い道】

ここからは、初心者でも育てやすいハーブ5選を紹介します。育て方と料理での使い道をセットで解説するので、「育てたけど使い方がわからない」という心配もありません。
【1位】バジル(一年草)
イタリアンに欠かせない王道ハーブ
| 難易度 | ★☆☆(とても簡単) |
| 植え付け | 5月〜7月 |
| 日当たり | 日なた |
| 水やり | 土が乾いたらたっぷり |
バジルは成長が早く、初心者でも育てやすいハーブの代表格です。暖かい時期にぐんぐん伸び、次々と葉を収穫できます。
育て方のポイント:
- 摘心(先端を摘む)すると脇芽が増えて、収穫量がアップ
- 花が咲くと葉が硬くなるので、つぼみは早めに摘む
- 寒さに弱いので、秋には終了
使い道:
- カプレーゼ:トマト、モッツァレラチーズ、バジルを並べてオリーブオイルと塩
- ジェノベーゼソース:バジル、松の実、にんにく、オリーブオイルをミキサーで
- ピザ・パスタ:焼き上がりに生のバジルをトッピング
【2位】ミント(多年草)
ドリンク・デザートに大活躍
| 難易度 | ★☆☆(とても簡単) |
| 植え付け | 4月〜6月 |
| 日当たり | 半日陰でもOK |
| 水やり | やや多め |
ミントはとにかく丈夫。初心者が最初に育てるハーブとして最適です。放置していても育つほど強い生命力を持っています。
育て方のポイント:
- 増えすぎ注意! 地植えすると庭中に広がるので、必ず鉢で育てる
- 他のハーブと寄せ植えNG(ミントが勝ってしまう)
- 株分けで簡単に増やせる
使い道:
- モヒート:ラム酒、ライム、ミント、炭酸水で夏の定番カクテル
- ハーブティー:熱湯を注いで5分、すっきり爽やかなお茶に
- デザートのトッピング:アイスやヨーグルトに添えるだけでおしゃれ
【3位】ローズマリー(樹木系)
肉料理の名脇役、長く育つ
| 難易度 | ★☆☆(とても簡単) |
| 植え付け | 4月〜6月、9月〜10月 |
| 日当たり | 日なた |
| 水やり | 乾燥気味 |
ローズマリーは乾燥に強く、手間がかからないのが特徴。樹木系なので、一度植えると何年も収穫を楽しめます。
育て方のポイント:
- 水のやりすぎに注意(乾燥気味を好む)
- 風通しの良い場所に置く
- 比較的寒さにも強い
使い道:
- 鶏肉のローズマリー焼き:鶏もも肉にローズマリーを乗せてオーブンで焼くだけ
- ローストポテト:じゃがいもとオリーブオイル、ローズマリーでオーブン焼き
- オイル・塩に漬ける:オリーブオイルや塩にローズマリーを漬けて香り付け
【4位】シソ(一年草)
和食に使える日本のハーブ
| 難易度 | ★☆☆(とても簡単) |
| 植え付け | 5月〜7月 |
| 日当たり | 半日陰でもOK |
| 水やり | やや多め |
シソは日本の気候に合った、和食に使えるハーブです。夏の料理には欠かせない存在ですね。
育て方のポイント:
- 半日陰でも育つので、日当たりが悪いベランダでもOK
- こぼれ種で翌年も自然に生えてくることが多い
- 葉を摘むとどんどん新しい葉が出る
使い道:
- 薬味:そうめん、冷奴、刺身に千切りで
- 天ぷら:シソの葉をそのまま揚げる
- 和風パスタ:梅干しとシソの和風パスタに
【5位】パセリ(二年草)
彩りに便利、使い道豊富
| 難易度 | ★★☆(やや簡単) |
| 植え付け | 3月〜5月、9月〜10月 |
| 日当たり | 半日陰でもOK |
| 水やり | 土が乾いたらたっぷり |
パセリは使い道が広く、あると便利なハーブです。二年草なので、一度植えると翌年も収穫できます。
育て方のポイント:
- 外側の葉から順に収穫すると長く楽しめる
- 暑さに弱いので、真夏は半日陰に移動
- アゲハチョウの幼虫がつきやすいので注意
使い道:
- スープ・シチューの彩り:刻んで振りかけるだけで見た目がグレードアップ
- ドレッシング:オリーブオイル、酢、パセリでフレッシュドレッシング
- 肉料理の付け合わせ:ステーキやハンバーグに添えて
ハーブ栽培に必要な道具と準備
ハーブ栽培を始めるのに、特別な道具は必要ありません。最低限必要なものをまとめました。
| 道具 | 目安金額 | 選び方のポイント |
|---|---|---|
| プランター(6〜7号) | 300〜500円 | 底に排水穴があるもの |
| ハーブ用培養土 | 300〜500円 | 「ハーブ用」と書いてあるもの |
| 鉢底石 | 100〜200円 | 排水性を確保するため |
| 苗(1株) | 300〜500円 | 葉の色が濃く、元気なもの |
合計1,000〜1,500円程度で始められます。
100均でもプランターや土は揃いますし、ホームセンターに行けばすべて手に入ります。最初は1種類から始めるのがおすすめ。慣れてきたら種類を増やしていきましょう。
植え付けの手順
- プランターの底に鉢底石を敷く(2〜3cm程度)
- ハーブ用培養土を入れる(プランターの8分目くらい)
- 苗をポットから取り出し、土を崩さないように植える
- 苗のまわりに土を足して軽く押さえる
- たっぷり水をやる
ハーブの基本的な育て方
ハーブを元気に育てるための基本を押さえておきましょう。

水やりのコツ
ハーブは乾燥気味を好むものが多いです。水のやりすぎは根腐れの原因になるので注意しましょう。
- 土が乾いたらたっぷり(表面が乾くまで待つ)
- 受け皿に溜まった水は捨てる
- 夏は朝夕の2回、それ以外は朝1回が目安
- ミント・シソはやや多めでOK
日当たり
- 基本は1日4〜6時間の日光が当たる場所
- ミント・シソ・パセリは半日陰でも育つ
- 西日は葉焼けの原因になるので避ける
肥料
ハーブは肥料を与えすぎると香りが弱くなるという特徴があります。
- 控えめが基本
- 2週間に1回、液体肥料を薄めて与える程度
- 「元気がないな」と思ったら少し足す程度でOK
収穫のコツ
- 使う分だけこまめに摘むのが基本
- 茎ごと切らず、葉だけを摘む
- 摘むことで新芽が出て、株が大きく育つ
- バジルは先端を摘むと脇芽が増える
育てたハーブの使い道【簡単レシピ付き】

せっかく育てたハーブ、料理に活かしましょう。料理ジャンル別におすすめのハーブをまとめました。
| 料理ジャンル | おすすめハーブ | 使い方例 |
|---|---|---|
| イタリアン | バジル、ローズマリー | パスタ、ピザ、グリル |
| 和食 | シソ | 薬味、天ぷら |
| ドリンク・デザート | ミント | モヒート、ハーブティー |
| 肉料理 | ローズマリー、パセリ | グリル、付け合わせ |
| 洋食全般 | パセリ | スープ、サラダ |
簡単レシピ4選
1. バジルのカプレーゼ(5分)
トマトとモッツァレラチーズを輪切りにして交互に並べ、バジルの葉を乗せる。オリーブオイルと塩をかけて完成。
2. ミントのハーブウォーター(1分+冷蔵1時間)
水500mlにミントの葉を5〜6枚入れて冷蔵庫で1時間。すっきり爽やかなデトックスウォーターに。
3. ローズマリーポテト(30分)
じゃがいもを一口大に切り、オリーブオイルとローズマリーをまぶしてオーブン200℃で25分。
4. シソの冷奴(3分)
豆腐にシソの千切りとみょうがを乗せ、めんつゆをかけるだけ。夏の定番おつまみに。
よくある質問(FAQ)
Q1: 室内でも育てられる?
A: 窓際など日光が入る場所なら育てられます。ただし、屋外の方が元気に育ちます。
室内だと日照不足で茎がひょろひょろ伸びる「徒長」が起きやすくなります。南向きの窓際なら比較的うまくいきますが、できればベランダや庭で育てるのがおすすめです。
Q2: 虫がつかないか心配
A: ハーブは香りが強いため、比較的虫がつきにくい植物です。
ただし、完全に防げるわけではありません。アブラムシやアゲハチョウの幼虫(パセリにつきやすい)が発生することがあります。見つけたら早めに取り除きましょう。
Q3: 冬はどうすればいい?
A: ハーブのタイプによって対応が変わります。
- 一年草(バジル、シソ):冬に枯れるのが普通。翌年また苗を買う
- 多年草(ミント):地上部は枯れても、根は生きている。春にまた芽が出る
- 樹木系(ローズマリー):比較的寒さに強い。軒下や室内で越冬可能
この記事を書いた人
田中 由美(たなか ゆみ)
家庭菜園アドバイザー / 畳と家庭菜園のある暮らし研究家自宅の庭で10年以上家庭菜園を実践し、年間20種類以上の野菜を育てています。最初は「次に何を植えればいいかわからない」状態でしたが、年間カレンダーを作ってからは、1年中収穫が途切れない菜園ライフを楽しめるようになりました。菜園教室では500人以上の方の年間計画づくりをサポートしてきました。
まとめ:今日からハーブのある暮らしを始めよう
スーパーで買うと余らせてしまうハーブも、自分で育てれば必要な分だけ使えるようになります。
この記事のポイント:
- 初心者は苗から始めるのがおすすめ
- 最初はバジルかミントから始めるのが失敗しにくい
- 苗と培養土で1,000〜1,500円程度から始められる
- 育て方だけでなく、料理での使い道も知っておくと楽しい
- ハーブは乾燥気味を好むので、水のやりすぎに注意
ベランダや窓際の小さなスペースで始められるハーブ栽培。育てる楽しみと、料理で使う楽しみ、両方味わえます。
まずは1株から、ハーブのある暮らしを始めてみませんか?