キュウリを育てたいけれど、ネットの張り方がよくわからない。そんな悩みを持つ方は多いのではないでしょうか。

ミニトマトやナスを育てた経験があっても、つる性野菜のキュウリは勝手が違います。支柱の種類も複数あり、どれを選べばいいか迷ってしまいます。

この記事では、キュウリ栽培に必要なネットの立て方を解説します。支柱の種類別の比較から、露地とプランターそれぞれの立て方、たるまないネットの張り方まで、図解でわかりやすくお伝えします。

目次
  1. キュウリ栽培にネットが必要な理由
  2. 支柱の種類と選び方【比較表】
    1. 垂直式(1本立て)
    2. 合掌式(X字型)
    3. あんどん型
    4. スクリーン式
  3. ネットの種類と選び方|きゅうりネット vs 園芸ネット
    1. きゅうりネットの特徴
    2. 園芸ネットの特徴
    3. 網目のサイズ
  4. 必要な道具リスト
    1. 支柱の選び方
    2. 100均で揃う道具
  5. 支柱の立て方|露地編(合掌式)
    1. 合掌式の手順
      1. 1. 支柱を挿す位置を決める
      2. 2. 支柱を30cm以上の深さに挿す
      3. 3. X字に組む
      4. 4. クロス部分を固定する
      5. 5. 横に通し支柱を渡す
      6. 6. ネットを張る
    2. 合掌式のポイント
  6. 支柱の立て方|プランター編
    1. プランターでの支柱の選択肢
      1. 1. あんどん型(おすすめ)
      2. 2. 交差組み型
      3. 3. ピラミッド式
    2. プランター栽培の注意点
  7. ネットの張り方|たるまないコツ
    1. ネットの張り方手順
      1. 1. ネットを袋から出す
      2. 2. 張りひもを通す
      3. 3. カーテンのように広げる
      4. 4. 四隅から固定する
    2. たるまないコツ
  8. 倒れない支柱の補強方法
    1. 補強の基本
      1. 深さ30cm以上に挿す
      2. 端の支柱に控え支柱を追加
      3. 結束バンドでしっかり固定
    2. 強風対策
  9. 誘引のやり方とタイミング
    1. 誘引のタイミング
    2. 誘引の方法
      1. 麻紐で8の字に結ぶ
      2. つるが自然に絡むように誘導
    3. 親づる・子づるの管理
  10. 栽培終了後の片付けと再利用
    1. ネットの片付け
      1. つるを切りながら外す
      2. きゅうりネットは使い捨て
      3. 園芸ネットは再利用可
    2. 支柱の保管
  11. この記事を書いた人
  12. まとめ:つる性野菜の第一歩を踏み出そう
    1. 支柱の選び方
    2. ネットの選び方
    3. 倒れ防止のポイント

キュウリ栽培にネットが必要な理由

キュウリはつる性の野菜で、放っておくとつるが地面を這ってしまいます。地面に這うと、土からの病原菌が付きやすくなり、うどんこ病やべと病の原因になります。

ネットを張ることで、以下のメリットがあります。

  • 病気の予防:地面から離すことで、土壌からの病原菌感染を防ぐ
  • 収穫量アップ:葉に日光が当たりやすくなり、光合成が促進される
  • 省スペース:縦方向に育てることで、狭い場所でも栽培できる
  • 収穫しやすい:実が見つけやすく、収穫作業が楽になる

つる性野菜を初めて育てる方にとって、ネット張りは最初のハードルです。しかし、コツを押さえれば難しくありません。

支柱の種類と選び方【比較表】

キュウリの支柱には、いくつかの種類があります。栽培する場所やスペースに合わせて選びましょう。

支柱の種類特徴向いている場所難易度
垂直式(1本立て)シンプル、省スペース1株〜2株の小規模簡単
合掌式(X字型)安定感抜群、大量栽培向き庭・畑の露地栽培普通
あんどん型省スペース、見た目もおしゃれプランター栽培簡単
スクリーン式ネットを広く張れる広い畑やや難

垂直式(1本立て)

1株につき1本の支柱を立てる最もシンプルな方法です。支柱に沿ってつるを誘引します。省スペースで済みますが、キュウリが成長すると不安定になりやすいのがデメリットです。

合掌式(X字型)

支柱を斜めに交差させて立てる方法で、安定感が抜群です。庭や畑での露地栽培におすすめ。複数株を育てる場合に最適で、私も合掌式に変えてから支柱が倒れる心配がなくなりました。

あんどん型

市販のあんどん支柱を使う方法です。リング状の輪がついた支柱で、つるが自然に絡みつきます。プランター栽培に最適で、設置も簡単です。

スクリーン式

両サイドに支柱を立て、全面にネットを張る方法です。広い畑向けで、多くの株を育てられます。ただし、支柱だけで支えるため、しっかり固定しないと倒れやすいです。

支柱は210cm程度がおすすめです。まとめ買いなら通販が割安です。

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ネットの種類と選び方|きゅうりネット vs 園芸ネット

ネットにも種類があり、用途によって使い分けます。

ネットの種類特徴向いている場所再利用価格帯
きゅうりネット安価、大きめ、ほつれやすい露地栽培使い捨て100〜300円
園芸ネット頑丈、網目が細かいプランター、小規模再利用可300〜500円

きゅうりネットの特徴

きゅうりネットは安価で大きなサイズが手に入ります。露地栽培など広い面積に張るのに向いています。ただし、ほつれやすいため基本的に使い捨てです。栽培終了後につるを外すのも大変なので、畑で大量に育てる場合向きです。

園芸ネットの特徴

園芸ネットは頑丈で、網目も固定されています。プランター栽培や小規模栽培におすすめです。価格はやや高めですが、洗って再利用できるのでコスパは良いです。

網目のサイズ

網目は18cmと24cmが一般的です。18cmがおすすめです。片付けのときにつるを外しやすく、初心者でも扱いやすいサイズです。

100均でもきゅうりネットや園芸ネットが購入できます。初めて試すなら100均で十分です。

必要な道具リスト

キュウリのネット張りに必要な道具をまとめました。

アイテムサイズ・仕様目安価格購入場所
支柱長さ210cm×太さ16mm100〜200円/本ホームセンター
ネット1.8m×1.8m〜2.7m100〜300円ホームセンター、100均
結束バンド適量100円〜100均
麻紐適量100円〜100均
ハンマー支柱打ち込み用あれば便利

支柱の選び方

支柱の長さは210cm(2.1m)以上を選びましょう。キュウリは2m以上に伸びるため、短い支柱だと足りなくなります。太さは16mm以上あると安定します。

100均で揃う道具

結束バンド、麻紐、小さめのネットは100均で揃います。支柱も100均にありますが、細くて短いものが多いので、ホームセンターで購入するのがおすすめです。

支柱の立て方|露地編(合掌式)

庭や畑での露地栽培には、合掌式がおすすめです。安定感があり、強風にも強いです。

020 gassho style

合掌式の手順

1. 支柱を挿す位置を決める

苗を植える場所の両側に、1m間隔で支柱を挿す位置を決めます。

2. 支柱を30cm以上の深さに挿す

支柱を斜めに地面に挿します。深さ30cm以上が倒れ防止の基本です。ハンマーで打ち込むとしっかり固定できます。

3. X字に組む

向かい合った支柱を斜めに交差させ、X字型に組みます。クロス部分の高さが揃うように調整しましょう。

4. クロス部分を固定する

結束バンドや麻紐で、クロス部分をしっかり固定します。ここがゆるいと全体がぐらつきます。

5. 横に通し支柱を渡す

クロス部分の上に、横方向の支柱を渡します。さらに中段と下段にも横支柱を渡すと、ネットを張りやすくなります。

6. ネットを張る

支柱に沿ってネットを張ります。詳しい張り方は後述します。

合掌式のポイント

  • X字のクロス部分の高さを揃える
  • 1m間隔で支柱を立てると安定する
  • 横支柱は上・中・下の3本あると理想的

支柱の立て方|プランター編

プランター栽培では、支柱を深く挿せないため、露地とは異なる工夫が必要です。

プランターでの支柱の選択肢

1. あんどん型(おすすめ)

市販のあんどん支柱を使う方法です。リング状の輪がついており、つるが自然に絡みつきます。設置が簡単で、初心者に最もおすすめです。

2. 交差組み型

プランターの四隅に支柱を垂直に立て、上部で横支柱を渡してネットを張ります。合掌式のプランター版です。

3. ピラミッド式

支柱を3本斜めに立て、先端を束ねて円錐状にする方法です。1株だけ育てる場合に向いています。

プランター栽培の注意点

  • 深型プランターを使う(支柱が安定しやすい)
  • 支柱が浅くしか挿せないので倒れやすい
  • プランター自体を重しで固定する
  • 壁やフェンスに支柱を固定すると安定する

プランター栽培では、ベランダの壁やフェンスを活用すると支柱が安定します。

ネットの張り方|たるまないコツ

ネットがたるんでいると、風で揺れて葉が傷つき、病気の原因になります。ピンと張ることが大切です。

020 net setup

ネットの張り方手順

1. ネットを袋から出す

きゅうりネットは両端が色付きのひもで束ねられています。このひもはまだ解かないでください。

2. 張りひもを通す

ネットの上段・中段・下段に「張りひも」を通します。張りひもは、ネットをピンと張るために重要です。伸びない素材(麻紐や園芸用の紐)を使いましょう。

3. カーテンのように広げる

束ねていたひもを解き、カーテンのように少しずつ広げていきます。いきなり全部解くと絡まるので注意。

4. 四隅から固定する

網目が菱形にピンと張るように、四隅から支柱に固定します。たるみがあれば張りひもで調整します。

たるまないコツ

  • 張りひもは伸びない素材を使う
  • 四隅からしっかり固定してから中央を調整
  • 風でブラブラしないようにテンションをかける
  • 完璧でなくてもOK。つるが絡めば野菜は気にしない

私も最初はネットがたるんで困りましたが、張りひもを通すようになってから解決しました。

ネットは1.8m×3.6mサイズが家庭菜園にちょうどよいサイズです。

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倒れない支柱の補強方法

キュウリが成長して実がなると、支柱にかかる重量が増えます。また、台風や強風で支柱が倒れることもあります。補強方法を知っておきましょう。

020 reinforcement

補強の基本

深さ30cm以上に挿す

支柱の深さが浅いと、簡単に倒れます。最低でも30cm、できれば40cm挿しましょう。

端の支柱に控え支柱を追加

列の両端の支柱は負荷がかかりやすいため、斜めに控え支柱を追加します。これだけで安定感が格段に上がります。

結束バンドでしっかり固定

支柱同士の接続部分は、結束バンドでしっかり固定します。麻紐でも良いですが、結束バンドの方が確実です。

強風対策

  • 支柱の本数を増やす
  • ストレッチフィルムで支柱をくるくる巻く(強度アップ)
  • プランターの場合は重し(レンガなど)を置く
  • 壁やフェンスに固定する

台風が来る前に補強しておくと安心です。

誘引のやり方とタイミング

支柱とネットを設置したら、キュウリのつるを誘引します。

誘引のタイミング

苗がネットに届く高さ(30〜40cm)になったら誘引を開始します。キュウリは成長が早いので、週に1〜2回チェックして、つるが絡まっているか確認しましょう。

誘引の方法

麻紐で8の字に結ぶ

支柱や茎を傷つけないように、麻紐で8の字に結びます。きつく結びすぎると茎が傷むので、余裕を持たせましょう。

つるが自然に絡むように誘導

キュウリのつるは自分でネットに絡みつきます。絡みつかないときは、軽く誘導してあげましょう。無理に曲げると折れることがあります。

親づる・子づるの管理

キュウリは親づる(主枝)と子づる(わき芽から伸びる枝)があります。家庭菜園では、親づるをメインに伸ばし、子づるは適度に摘む方法が一般的です。

栽培終了後の片付けと再利用

キュウリの収穫が終わったら、支柱とネットを片付けます。

ネットの片付け

つるを切りながら外す

つるがネットに絡みついているので、ハサミで切りながら外します。無理に引っ張るとネットが破れます。

きゅうりネットは使い捨て

きゅうりネットはほつれやすいため、基本的に使い捨てです。つると一緒に処分しましょう。

園芸ネットは再利用可

園芸ネットは水で洗って乾かせば、翌年も使えます。絡んだつるは丁寧に外してください。

支柱の保管

  • 汚れを落として乾燥させる
  • まとめて立てて保管する
  • 曲がった支柱は処分する

来年も使えるように、きちんと保管しておきましょう。

この記事を書いた人

田中 由美(たなか ゆみ)
家庭菜園アドバイザー / 畳と家庭菜園のある暮らし研究家

自宅の庭で10年以上家庭菜園を実践し、年間20種類以上の野菜を育てています。最初は「次に何を植えればいいかわからない」状態でしたが、年間カレンダーを作ってからは、1年中収穫が途切れない菜園ライフを楽しめるようになりました。菜園教室では500人以上の方の年間計画づくりをサポートしてきました。

まとめ:つる性野菜の第一歩を踏み出そう

キュウリネットの立て方のポイントをおさらいします。

支柱の選び方

  • 露地栽培:合掌式がおすすめ(安定感抜群)
  • プランター栽培:あんどん型がおすすめ(簡単)

ネットの選び方

  • 露地栽培:きゅうりネット(安価、使い捨て)
  • プランター栽培:園芸ネット(頑丈、再利用可)

倒れ防止のポイント

  • 支柱は深さ30cm以上に挿す
  • 端の支柱に控え支柱を追加
  • 結束バンドでしっかり固定

キュウリはつる性野菜の入門として最適です。ミニトマトやナスを育てた経験があれば、きっとうまく育てられます。今年はキュウリのネット張りにチャレンジして、自家製の新鮮なキュウリを楽しんでください。